2 ウデ
ウデは牛の前脚部分で、肩甲骨付近の筋肉です。 よく動かす場所なので、全体的に味の濃い赤身が特徴です。 そして非常にバリエーションに富んだメンバーがそろう超個性派エリアでもあります。 分割するとミスジ、クリ、ウワミスジ、カワラ、ニノウデなどに分類できます。
この部位からこんなお肉もとれます
ミスジ
牛の肩甲骨の裏側の部位です。
赤身の多い「ウデ」の中で、唯一、ミスジだけはサシも細かく入ります。サシの甘みと赤身の香ばしみを持ったウデ肉の花形部位です!
真ん中に入った筋の食感も楽しいですよー!
(参考記事:ミスジにはなぜスジが入るのか)
ウワミスジ
肩甲骨の上側にある赤身。
よく動かす場所なので味の濃い赤身が特徴。ミスジよりも脂が少なく赤身が多いです。
焼きすぎると固くなります!
トウガラシ
たくさんの筋肉が集まってできる「ウデ」の中に、唐辛子に似た細い形のお肉があります。このトウガラシはウデの中でも硬い部位になるんです。一方で、ウデの中でも特別の香ばしさがある部位でもあります。
この個性的なトウガラシ、硬い部位なので分厚く切らずに薄く切って食べるのがポイントです。ローストビーフにしてもいいですし、ブロックのまま焼いては削ぐという食べ方もオススメですよ。もちろん焼肉用にカットしても、カレーなどにも、何でも行けます!!
ただ、ステーキのように分厚く切ると、噛みきれないのでご注意くださいね。
クリ
「ウデ」の中でも特に大きくて香ばしいのが「クリ」。 塊状にカットしてあることでお肉の旨味を封じ込め、放牧牛の持つ赤身の美味しさを楽しんでいただけると思います。
焼肉用にカットして焼いても良し、塊のまま焼いて中がレアなうちに削ぎ取って食べるも良しです!
場所によってキメの細かい肉質や荒い肉質など差が大きく出る部位です。
クリは火を入れ過ぎるとお肉が収縮して硬くなってしまいます。
さっと火を通して、薄めに切って召し上がってくださいね!