田中一馬ブログ

ヴィーガンからのDM

SNSをしているとバズる事がよくある。バズる事がありすぎて、親しい友人からは「カズマじゃなくてバズマだ」なんて言われたりするくらいだ。「僕もバズらせたいです!」とかコメントも来る。

バズるとは1万人以上の人に拡散される状態だ。一見「炎上」に似てるかもしれない。でも否定的な拡散ではないのが「バズる」。炎上とは違う。

ただね、畜産に関するバズりは炎上に近い状態を生み出す。

これは内容云々ではない。畜産業というだけで叩かれることはあるのだ。否定的な引用リツイートが同じ波長の人を呼んでフルボッコ状態。問答無用の誹謗中傷は意外に多い。

だから僕はTwitterで畜産系のRTは基本しない。いいねも選ぶ。良かれと思って押したボタンが拡散されて誹謗中傷を生むのを見てきたから。

そんな理不尽な言葉の暴力に会うと「全ての動物愛護団体やヴィーガンが過激な集団」に見えてしまう。

でもここで言いたいのはそういうことではない。カテゴリーで評価すること自体、そういった人たちが「畜産業者ガー!!」と一括りにはめてくるのと同じなんだって事だ。

飲食業はブラックだっていうくらい、公務員は癒着の温床だっていうくらい、日本人はサルだっていうくらい。暴論で稚拙な思考回路だと思ってる。

もちろん理不尽を受け入れる必要なんてない。大切なことは「誰を見るか」ってことだと思う。だから僕は届けたい人に向けて発信をする。

攻撃が攻撃を生むように、たった一人でも真摯に紡いで届けた言葉は同じように他の人にも届くってことを僕は知っている。

実際に僕のところにはヴィーガンをされてる方からもよくDMが届く。

その5割が好意的な質問で4割が悩み相談。残り1割が発信してくれてありがとうと言うお礼のDM。

「畜産業者ガー、ヴィーガンはー」なんて騒ぐ人は自分の願望にヒトをはめ込んでるだけなのだ。

人間は一人一人違う。それが分かんない人が騒ぐだけ。難しく考えなくていい。変な人には近寄るな。もうそれだけの基準でいいのだ。

そんなことをね、さっきDMの返信後にふと思ったりしてました。

 

 

よかったら昔書いたブログも読んでみてね。

twitterで攻撃的な投稿に対する心構え

「揺さぶられても自分の中で整えて納められるのが成熟なんだよ。」です。

その上で明らかに変な人には法的に対応したっていい。SNSもリアルも何も変わらないんだからね。それを理解してれば大丈夫。

畜産農家だヴィーガンだではなく人と人として。その感覚が正解だと僕は思ってます。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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