田中一馬ブログ

全国和牛ハイスクールサミットin小林

令和元年10/2〜10/4の3日間、宮崎県小林市で第1回全国和牛ハイスクールサミットin小林が開催されました。

全国和牛ハイスクールサミットは、共に学び仲間を見つけることを目的とした、牛に関わる高校生のためのサミットです。 

良かったら以前書いたブログも読んでみてね。

農高生よ集まれ!!第1回全国和牛ハイスクールサミットinこばやし開催!!!

これが全国和牛ハイスクールサミットだ!!

それでは早速サミットの内容を見ていきましょう!


《1日目》

1日目は宮崎県畜産振興課課長、谷之木精悟氏の講演からスタート。
口蹄疫から全国和牛能力共進会まで、宮崎県の畜産の復興から展望までの話をしていただきました。

オープニングが終わるとそのまま高校生は宿舎に移動。ご飯とお風呂に入ったら直ぐに交流会です。

その後は3校による事例発表会。
22時近くまでやってたんじゃないのかな。


《2日目》

2日目は午前中が宮崎県畜産共進会、午後からはシンポジウムと盛り沢山な一日です。

宮崎県の畜産共進会は2年に一度の大イベント。会場は入れないほどの超満席でした。

牛のレベルの高さ、農家に関係機関に地域が一体となった空気や熱気は高校生にとって物凄い刺激になったと思う。

これが畜産県か、、と、僕も圧倒されたもんな。

せっかくなのでTwitterでライブ配信もしたんだけどね。僕自身が牛に目が行ってうわの空。おまけに途中で農家さんと話してライブを辞めちゃう始末。↓↓

いやマジですいません。でも見てもらえば少しは雰囲気が伝わるんじゃないかな。

これだけでも宮崎に来る意味があったと思うよ。

今年はホルスタイン共進会も同時開催だったんだよね

さて、共進会場を午前中に抜け、午後からはサミットのメインであるシンポジウムです。

まずは「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」に出演され、和牛の神様と呼ばれる鎌田秀利氏の基調講演。

もうね、鎌田さんがめちゃくちゃ泥臭くて熱いんだ。必死にやり続ける事の大切さ、地域との関わりの必要性。牛飼いだけじゃなく、生きていく上で大切な事を体験談を通して話していただきました。

そしてそのままパネルディスカッションへ。

コーディネーターは元農林水産省畜産部長で一般財団法人畜産環境整備機構副理事長、原田英男氏。

パネラーは鎌田秀利氏、宮崎経済連押川雄三氏、JA小林米倉桃子さん、小林秀峰高校蕨内勇人君、田中一馬の5人でした。

和牛の神様に、農家を支える経済連、昨年農大を卒業して現場に入った女の子と現役の高校生、そして僕。それぞれが全く立ち位置の違うパネラーで、それが凄く良かった気がする。これからのキャリアデザインを考える上で様々な角度から畜産を見ることができたんじゃないのかな。

ちなみに2日目のシンポジウムは一般参加者も受け付けており、蕎麦屋の友人(笑)や地元の畜産農家を始め、多くの方々が来られていました。

実はパネルディスカッションの動画をブログに貼り付けようと思っていたんです。

でもね、一昨日、携帯の機種交換時に、全てを、削除してしまったんだよぉぉーーーー!!

チキショーーーーーーーー!!!
そんなことってあんのかよ!!!

twitterに貼り付けた2分20秒の動画だけが残ってた。そちらを見ていただければ少し雰囲気は感じてもらえると思う。

 

《3日目》

3日目は5つのグループに分かれ①超音波診断の実演、②畜産新技術に向けた取り組み、③GAP認証、④超音波による生体肉質診断、⑤宮崎牛をリードする種雄牛たちについての勉強会です。

僕は参加せずに別行動。ソフトクリームとチーズで有名なダイワファームに見学に行かせていただきました。

ええ、お土産大事なんで。

そして最終日の11:00。

各場所に分散した生徒が集まり、閉会のセレモニーが行われました。

楽しかったな。過去にも聞いた事のない本当に熱く充実したサミットだったと思う。
何人かの参加した生徒のインスタを載せるのでそちらも見て欲しいな。

みんなインスタ非公開だから貼れたの3人だけだけど笑。

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【和牛の侍】と言われる伝説でもあり憧れでもある、田中一馬さんにサインを書いて頂きました!!すごい嬉しかったです!大人になったら、タナちくさんの刀袋になりたいです!!ありがとうございました! 友達が沢山出来てほんとに嬉したったし楽しかったです!!仲良くしてくれてありがとー!!!また今度あった時もみんなでギューしてギューして牛になりたいです! #1、2、3、ギュー!!!

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3日間の宮崎ハイスクールサミット 楽しかった~! 皆優しくて絡みやすかった!! 最高に楽しい3日間だったぞ!

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たくさんの人と交流ができていい経験になりました! またどこかでお会いしましょう #全国和牛ハイスクールサミット

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来年再来年もここ小林市で全国和牛ハイスクールサミットは行われるそうです。その後は各県で持ち回るようになるのかな?

是非次回もたくさんの高校生に小林に来てもらいたいと思います。

縁を作るということ

今回このサミットに僕が呼ばれたのはコーディネーターの原田さんに誘っていただいたから。
原田さんとは今回が初対面でしたが何年も前からSNSで繋がりを持たせていただいてました。

実は最初は断ろうと思ってた。僕の仕事は講師じゃなく牛飼いだから。
以前は頼まれた講演は全て受けていたけど、外に出れば牛は悪くなる。
実際にこの1年間の講演依頼は全てお断りさせていただいてました。

でも妻と相談し、今回は行くことにした。

理由は一つ。SNSで繋がってる全国の高校生と直接会うことに意味を感じたからです。

僕は自分よりも若い子たちに、今持っている技術や知識、考え方や感じている空気を伝えたくて毎日発信をしてる。まあ2割くらいだけど笑。

何年も前からたくさんの畜産を志す学生さんが、僕のtwitterやインスタ、ブログを見てくれています。視察や研修の依頼も多いし毎日のように質問が来る。
情報が溢れる現代においても畜産に関する情報って意外に少ないのだ。

僕が学生の頃はスマホもSNSも無く、通信手段はポケットベル。Googleで調べるなんてことも出来なかった。知りたいことは本を読むか電話でアポを取って直接聞くしか無かったんだ。就農するときも何を見ればいいのかさえわからなかった。だからこそ発信を続けていると言うのもある。

別に関わった全員が畜産に関わる職につくわけではない。むしろ稀。でもそんなのはどうでもいいんだよ。大事なのは「畜産の仕事に就きたい!!」って今思ってる子たちの道標になることだから。

僕よりすごい農家さんは山のようにいるし、この世界に入れば沢山の思いを持った牛飼いや技術員と出会うことができる。だけどその前の段階で目に付く位置にいることが僕は自分の役割だと思ってるんだよね。本業で結果を残さなきゃ説得力なんて無いという大前提で。

そんな思いで発信を続けてきたこともあってか、この3日間ではたくさんの学生から声をかけていただきました。

「いつもブログ見てます!」って一緒に写真撮ったり、「緊張して声かけれませんでした。。」ってDMくれた子はなんと53人。「握手して下さい!」「サインして下さい!!」「来れなかった子に動画でメッセージ下さい!!!」って、ちょっとみんなテンションおかしくなってたし笑。

別に僕は凄いんだぜって話をしてんじゃないよ。凄いのはこうやって繋がれる事ができる今の時代って話です。

シンポジウムでも話したけど、僕は公務員の家庭で育ち、24歳で畜産の新規参入をしました。お金も牛も土地も知識も技術も何も持ってない中で何故起業できたのかを振り返ると、「運と縁」だったんだよね。人任せに見えるかもだけど今もそう思ってる。

運っていうのは自分が動かなきゃ出会えないもの。縁はそのまま「人の力」だ。

この2つがなければ非農家が畜産業を起こすのは正直難しい。もちろんこれは牛飼いだけの話じゃない。

今回高校生のみんながちゃんと名刺を作ってきて空港のロビーでは声かけあって交換をしていた。名刺にはインスタのアカウントが載ってたりしてさ、なんか凄くいいなと思った。

今の時代だからこその繋がりがあると思う。会うきっかけとなり会った後も関われるSNSはこの時代の一つの繋がり方だと思う。ただ、それだけでは足りないんだ。

僕はツイッターで14,200人のフォロワーがいる。拡散もされるからそれ以上の人の目に晒されてる。でもそんなものは目指さなくて良いし、たくさんの人と繋がりまくる必要も全く無いんだよ。そんなものは縁じゃない。育んでこその縁だし、そもそも繋がりたいと思われるくらいの自分でなくちゃダメだってことなんです。縁って数じゃ無いんだよ。

シンポジウムが終わった夜は市長や畜産関係者や農家さんと飲ませていただいた。僕より年配の方は基本SNSをやってないから僕のことなんて知らなくて当たり前。でもねめっちゃ盛り上がった。それは僕が牛飼いとして17年やってきたから話せるものだし、牛飼いをする中でSNSとは全く別の繋がりを持ってるから。いや違うか、「繋がりの中で17年間牛飼いをさせていただいてたから。」かな。

会場には就農する前から仲良くしていただいてる宮崎事業団のYさんを始め、僕が研修していた牧場に30年前に入られてた農協の部長、但馬で修行された牛飼いさん、削蹄の兄弟子の友人、etc、、、昔の但馬牛や先輩方の昭和感満載の話も楽しいし、今の自分からの牛の話もできる。気がついたら次の日まで飲んでいた。

やってきたことがありその中で関わることで、少しずつ人から信頼され、同じように信頼できる人が出てくるんだよ。だからまずは自分がやりたいことに必死になって動くこと。縁を追わないこと。

声かけてきてくれた子と写真を撮って喋っている時に冷めた目で見てる高校生や先生がいるのも僕は知っている。「ファンです!」なんて言う子がスッと去っていく事なんて日常茶飯事。それでいい。自分自身だって変わるんだから。ファンもアンチもその場のものでしかないのだ。

だからさ、二の足なんて踏んでる時間は勿体ない。動こう。
そして、自分に合ったやり方で人と関わり、今の自分なりに育んで欲しいなと思うんだよな。

ちょっとパネルディスカッションで言い切れなかったことをここで書いてみました。

高校生のみんな、頑張ってね!!

最後に、この会を開催できたのは地元秀峰高校を始め、小林市役所の職員の方のご尽力があってのこと。2年に一度の畜産共進会、小林では10年ぶりの開催の中で300人を超える高校生の受け入れや、1000名のシンポジウム。プログラムに下準備、、、想像するだけで大変なのは分かる。
そのなかでも職員の皆さんんはずーーーっと笑顔でした。本当に高校生を楽しませたい育って欲しいって思いが伝わってきた。

ここで出会った仲間も縁。でもそれはたくさんの応援があったからこその縁。そんなことも覚えておいて欲しいな。

全国和牛ハイスクールサミット、来年も楽しみです!!

っした!!!

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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