最終更新日2020.5.19 18:00
相場に左右されないもの
但馬牛の5月子牛市が開催されました。
今日は #但馬家畜市場 5月子牛市。我が家は珍しく出荷子牛がいないのですが、子牛を見に朝から市場に来てます。マスク着用、購買者以外競り場の入場禁止など、そんな空気にも慣れてきた感じがあります。さぁ、どんな子牛がいるかな。相場はどうかな。 pic.twitter.com/Hwu1Ic1U1P
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) May 13, 2020
まずは市況です。
但馬家畜市場5月子牛市
雌 120頭 最高1,115,400円 最低286,000円 平均610,198円 前年同期比364,000円安。 先月比13,128円高。
去勢 173頭 最高849,200円 最低138,600円 平均528,986円 前年同期比499,627円安。 先月比18,140円安。
総平均562,246円
淡路家畜市場5月子牛市
雌 178頭 最高1,299,100円 最低75,900円 平均559,894円 前年同期比336,360円安。 先月比110,382円安。
去勢 226頭 最高884,400円 最低53,900円 平均591,289円 前年同期比408,023円安。 先月比4,253円安。
総平均577,456円
両市場とも昨対40%減。大きく下落している状況は変わらないが、先月と比べるとほぼ同価格で推移。マルキンの額が出たとはいっても正直あと5万円は下がると思ってました。
今日は但馬の子牛市
前回より購買者多い#但馬家畜市場 pic.twitter.com/uYsOi8zu9d— 伊藤夏日@夏日牛🥩発売中 (@cmofuri09) May 13, 2020
ここら辺が子牛の底値じゃないかと思ってます。
底値と言ってもこの状況はまだ続くだろうけどね。。
相場に左右されないもの
緊急事態宣言の解除も見え、少しずつ経済が動き出す中で但馬牛や神戸ビーフの枝肉価格がどう推移するのか。
正直全くわかんない。
いや本当にそう思う。
「きっとこうなるはずだ。」
そんなことは予想であり願望なんだよね。
2年前は99%の畜産農家がオリンピックで枝肉価格が跳ね上がると予想してたと思う。でも現実は真逆だ。結局誰も先のことなんてわからない。
だからこそ流行りや流れに乗るのではなく、「流れを作る側」にいなくちゃと強く感じてる。
一つずつ自分で作っていくのだ。
だから自営業は面白い。
今回の市場では肥育用の子牛も買いました。
2年半後に自分たちでカットしていく予定です。
子牛だけじゃなく牛市の翌日には肉牛も買った。
50ヶ月齢の但馬牛(雌・1産)。お世話になってる先輩の牛です。
今までは我が家生まれの牛の肉しか切ってこなかったけど、今後は少しずつ広げていきます。どんな状況でも止まらない。考えて考えて変わり続けていくのだ。
肉牛を買いました。50ヶ月齢の但馬牛(雌・一産)。お肉が動かない時期だからこそ僕ができることをやらなきゃだし。やってみたいと思う。既に満肉。月末に屠畜して来月からカットします!しっかりと牛見て肉見て喜んでいただける形で届けたいな。楽しみに待ってて下さいね。#みつひめまる16 pic.twitter.com/UHXQPqXwx8
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) May 14, 2020
相場が高かろうと安かろうと僕は自分のやりたいことをする。喜んでもらえるものを出し続ける。このブログだってYouTubeだってSNSだって全部そう。
【市場出荷は相場の影響を受けやすい。個人で肉までやれば安定している。】
そんなことをよく言われるけど、安定的に売れる保証なんて一つもないからね。むしろ市場の方が安定はしている。
相場は変化するから相場って言うんだ。相場ばかり見てたら不安になるのは当たり前。だって安定してないんだもの。
みんな誤解してるけど僕は基本的に不安定な人間です。相場を見れば不安になるし人の意見にすぐ心が乱れる。幼少期からずっとそんな感じだ。でもどれだけ心が乱れても、10年前にうつ病で通院していた時だって、やりたいことをやめることはできなかった。市場に左右されないってのは好きなことに対する気持ちだと思うのだ。
上手くいきそうなんて幻想だ。
地べた舐めるような状況でも好きなことならやれる。
やめられないもん。
相場なんかに左右されないもの。
ずっとそれを積み重ねていくだけなのだ。