最終更新日2019.1.8 16:21
但馬家畜市場2015.11.11子牛市
昨日の但馬家畜市場の事が神戸新聞の一面にでています。
先月の淡路家畜市場の去勢平均が1,002,563円。雌平均848,244円。総平均931,308円と去勢平均が100万円を超えたのに続き、今月の但馬市場も去勢1,038,436円、雌855,331円、総平均951,490円と淡路市場の価格を更新しました。
兵庫県の家畜市場は但馬と淡路の2ヶ所にあり、両市場を通して去勢子牛の平均価格が100万円を超えることになりました。
信じられない相場です。
数年前まではこの子牛を買った肥育農家さんが更に丸2年間餌をかけ、肥育した枝肉価格が80万円だったのです。
今の相場ですと子牛の時点で明らかに原価割れ、160万円以上で枝肉を販売しないと合いません。
左下のグラフを見ていただくとわかりますが、数年前までは子牛価格は枝肉価格に連動し年々低下。
40万円を切る流れでした。
「このまま経営を続けていけるのか。。」子牛市場の空気は非常に重く、我が家は就農時の返済に加え赤字赤字、さらに病気は入るわと先行きが全く見通せない時期でした。
そこからの短期間での急激な高騰。
この相場は誰も予想できませんでした。
本当にありがたいことで我が家もこの相場があったからこそ息を吹き返すことができました。
しかし、だからこそ逆も十二分にあり得ます。
相場の予想ほど不確定なものはないのです。
自分の大切なことをぶらさずに、相場を信じず、自分の道を信じて牛飼いを続けていきたいと思います。
昨日はメス1頭だけの出荷でした。
うちで一番の高齢母牛「てるさち」の子。
「てるさち」は僕の尊敬する古本千一さんという牛飼いさんから頂いた思い入れの強い牛です。
松阪牛になるために嫁いで行きました。
久々に松阪に食べに行きたくなりました。