最終更新日2019.9.17 18:29
前年同期から21万円安。それでもまだまだ高値推移。但馬家畜市場9月子牛市
但馬家畜市場9月子牛市場でした。
さあ、牛売ってくるよ!!牛買ってくるよ!!! #但馬家畜市場 pic.twitter.com/OfnkszgLqO
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 10, 2019
今回我が家は1頭だけの出荷。
先日の子牛品評会でチャンピオンになった去勢君です。
さらに今回は雌牛を2頭導入する気で市に向かいました。
今日の出荷は1頭だけなので気持ちに余裕があります。市場に着いたら家畜車から子牛を降ろして繋ぎ場へ繋いで刷毛かけたりして掃除。綺麗に整えてから購買者の皆さんにお披露目です。このピリッとした空気久しぶり。良いな。手入れも終わったので他の子牛見てきます。 #但馬家畜市場 #但馬牛 pic.twitter.com/ZSqekVJzNQ
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) September 11, 2019
市場に集まった子牛達は大体月齢が揃ってるので、どこの農家さんはこんな育ち方をするとか血統的にこう違うといった違いが比較しやすくてとても勉強になります。お金も得られるし勉強にもなる場ってなかなかないものだと思う。他の子牛も見ながら自分とこの子の手入れもしっかりと。 #但馬家畜市場 pic.twitter.com/keFjXkrQwa
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) September 11, 2019
さてさて市況です。
2019年9月市市況
雌 108頭 最高1,587,600円 最低581,040円 平均911,350円 前年同期比84,343円安 先月比2,546円高。
去勢 181頭 最高1,121,040円 最低588,600円 平均927,971円 前年同期比209,910円安 先月比42,157円安
総平均921,759円
うん、高い。
でもね、先月の下げ相場からの更に下げ相場。前年同期と比べると去勢は21万円安、メスで8万4000円安、という結果でもありました。
まあ去年の9月がありえない価格だったんだけどね。。。
高値推移ではあるけれども、やっぱりジワジワと子牛価格は下がってきている。下げる要因もまだまだある。
それでも未だそれを超えるほどの供給不足で大幅な下落には繋がらないのが現状です。
今月も来月も子牛の上場頭数は300頭を切るんだもん。今までこんな事はなかった。
農家戸数の減少に加え、繁殖農家の増頭意欲も重なり雌の上場が極端に少なくなっている。今後も雌の子牛価格は高止まりで推移すると思う。
と言うことで、僕も雌2頭買うつもりだったんですが、、ちょっと高くて、、、最後の最後でなんとか1頭だけ購入。。
競り負けて競り負けて競り負けて。4度目の正直でなんとか1頭買えましたー笑。次は売ってきます!! #但馬家畜市場 pic.twitter.com/kdD6WLexEX
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 11, 2019
でも買いものが出来たと思う。逆上せたらダメだ。
先日品評会で買ってきた子牛と今日の牛市で買ってきた子牛。うん。いいね。今日買った子は皆んながボタンを押し切る牛じゃない。だから値段もそこそこでした。でも僕は僕の目で儲けてくれると読んだのだ。誰が見ても良く高い牛もいいけど、そういう牛を見つけるのも牛市の楽しみなのだ。 #但馬家畜市場 pic.twitter.com/RtfTQJ2wwY
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 11, 2019
我が家の子牛も良い評価をいただけたしね。
我が家から出荷した子牛も無事に肥育農家さんの元へ嫁いで行きました。253日齢で308kgとめちゃデカかった!新しい場所でもたくさん食べて活躍してくれますように。そして新しいお母さん牛になってもらうために雌子牛を購入しました。ビビリでスラっとした子です。末永くよろしくね。 pic.twitter.com/xtLGlLxnVV
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) September 11, 2019
品評会のチャンピオン牛は253日齢で305kgでした。デカすぎたーーー!!神戸ビーフは枝肉重量が499kgと上限がある。小さい牛はダメだけどデカすぎてもあかんのです。それでも市場平均より15万円も高値でご購入いただけました。良い牛だと思う。しっかり食べて活躍して欲しいな。 #但馬家畜市場 pic.twitter.com/664rUijSaa
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 11, 2019
でもでもやっぱり数の力は大きい。どれだけ高くても、1頭販売したくらいでは何も残らない。それも現実。
たださ、相場云々あるけど、高くても安くても牛飼いで食べていくって決めてんだから。僕は出来ることをやり続けるだけなんだよね。
今後牛飼いはどんどん二極化するだろう。
僕はそのどちらでもない場所で楽しみたい。でもそのためには牛飼いで儲けなきゃいけないのだ。だって牛飼いだもの。
来月も買うぞ!!