最終更新日2019.9.6 22:59
牛の品評会は意味がないと思ってた
今日は香美町子牛品評会(前期の部)でした。
今朝娘から「明後日の運動会は綱引き出てよね!お父さんはいつも牛引っ張ってるから皆んなが強いって言ってるんだから。」そう言われたのだ。そこまで言われたら頑張らねばな。朝から綱引きの練習やで!牛で練習やで!!ちなみに今日は #香美町品評会。行ってくるよー。 pic.twitter.com/EU5tYZlCAJ
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 5, 2019
子牛品評会ってのは6〜9ヶ月齢くらいの子牛を外見上で競う場です。
僕はずっと嫌いだった。
僕が牛飼いを始めるより以前、品評会に出ること自体が名誉で、賞と子牛価格が連動していた時代があった。でも今は違う。いや、違わないけど、品評会=価格では無い。
17年前に牛飼いを始めた当初は「目標は品評会で一等一席を取ることです!!」って言うことを期待されてる感がありありで、「価値観全然違うんだけどな。。。」と心の中で苦笑いしながら「はぁ、頑張ります。。」なんて言うことを繰り返していた。正直今そう言う人は多いと思う。そんな態度が見え見えしてよく兄弟子には叱られていた。
確かに品評会と畜産経営は別物だ。ただ、品評会上位に入る農家さんは経営者として活躍されている方が多い。理由はシンプルで『牛が見れてるから』ってことだ。
畜産農家はともすれば一人の世界で完結しがちだ。でもこう言う場で顔を合わせ、話をし、牛を見比べて研鑽し、悔しい思いをしていく中で畜産って育まれるんじゃないのかなと思うようになった。
たぶん僕の自分勝手と協調性の無さは一生治らないだろう。でもその中でも「カズマだからしゃーないな笑」と言われるのと「カズマは関わったらあかん笑」と言われるのでは全く自分が出来ることって変わってくる。何より面白くない。変わり者であっても、好きなことをしまくっても、周りと共に進む気持ちがあるのか、結局はそう言うとこなんだと思ってる。別に迎合しろって言ってんじゃないよ。
だからさ、今冷めた目で品評会を見てる子達に言いたいのは、品評会って思ってるほど悪いものじゃないよって事。むしろ牛を勉強する近道だと思う。まあ僕も種牛の部で一等一席はまだ取ったことはないから。一つも偉そうに言えないんだけどね笑。それはそれ。いつからだってやればいいのだ。
今日は我が家からは雌2頭、去勢1頭出品でした。
雌の部は残念ながら入賞出来ませんでしたが去勢の部1等1席を頂きました!2席まではなった事がありますが1番は初めて。1番と2番はやっぱり違います。生まれた時から超デカくてそのまますくすく大きくなってくれました。この子は今月の牛市に出荷します。子牛たち暑い中お疲れ様! #香美町品評会 pic.twitter.com/9staItwQGg
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) September 6, 2019
去年は去勢の部で金賞2席で悔しい思いをしたので今回獲る気で向かった。そんな牛だったしね。ようやくとれた。
去勢の部でチャンピオンとったよ!!#香美町子牛品評会 pic.twitter.com/KmdJI22WRl
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 6, 2019
しかし花形の雌の部では2等賞。まだまだっす。
品評会が終わり、申し込んでいた斡旋会では雌の部のチャンピオンを買うことができた。
雌の部のチャンピオン牛は斡旋会にて購入!良い子を産んでくれるよう頑張るでーーー!!よろしくねーー。 #香美町子牛品評会 pic.twitter.com/R6EnGipLWO
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 6, 2019
これから活躍してもらえるよう僕も頑張ろうと思う。こんな繰り返しだよ。