田中一馬ブログ

ホルモンもお肉もオススメ!!大正区の「焼肉たつみ」に行ってきたよ!!

大阪に行ってきました。

うしおととらから始まり、からくりサーカス、月光条例、双亡亭壊すべしと、30年第一線で活躍する藤田和日郎先生。

過去1万冊以上の漫画を読んできた僕が一番影響を受けたのが藤田先生で、ファン歴27年にして念願の原画展に行けたって話は、思い入れが強すぎて書ける気がしません!!笑

今日は原画展の後に行った「焼肉たつみ」のお話です。

焼肉たつみ初訪問!!

僕は出張するときはほぼ必ず牛肉を食べに行くようにしている。

勉強したいって気持ちもあるけど、何より肉が好き。
特に焼肉が好きだ。

今回は大阪ということもあり、ホルモンをメインに美味しい肉も食べられるお店をリサーチ。

色々な候補の中から大正区の焼肉たつみに行くことに決めた。

久々の大阪泊。一緒にいた友人たちが焼肉食べに行こうという中でも「別のところ行きたいから。。」と、一人で違う焼肉屋に行けるくらい僕は肉に関してはこだわりがある。

ってごめんなさい。
協調性ないだけです。

さあさあ、食べるぞっっ!!!

少し緊張しながら扉を開けると、肉を切る店主といきなり目が合った。

心なしか驚いた顔をしている。

「あれ?なんか空気微妙。。。」

少し不安になりながらも軽く会釈して入ろうとすると、

「田中さんーー!!」と声をかけられた。

なんと、10年前に、お会いしたことがあったのだ。
マジかーーーーーーーーーーーーー!!!

そんなことってあるのかよ!!笑

twitterではずっと繋がってたんだけどね。

K奮がおさまらないまま暖簾をくぐる。

縦に長い店内は手前にカウンター、奥にはテーブル席。
各席にガスのロースターが用意されていた。

煙はガンガン。
まさに、ザ、昭和の焼肉屋だ。

生ビールを頼み早速お薦めを聞く。
今週はホルモンの入りが悪いとのことで肉を勧められた。

一見リーズブナルな昭和な焼肉屋さんだが、たつみは肉へのこだわりも強い。

田村牛や岡崎牛など、東京の有名どころでもお馴染みの生産者の肉が普通に出てくるのだ。

左から田村牛のクリとミスジ。そしてキモグレンス。

もちろん肉だけではなくホルモンも美味い。

「今週は入りが悪いんで。。」と言いながらも出されるホルモンには臭みが全くない。

新鮮で下処理が丁寧なのだと思う。

種類も豊富だ。

昭和感満載のメニューに期待値が上がる

今回初めて食べたキモグレンス。

レバーの横についているリンパ節で牛のフォアグラとも言われている珍しいホルモン。(ググりました笑)
脂みたいなんだけど独特の旨味と甘味がある。
これはご飯と一緒に食べたい。。。

定番の生センに。

ハツ刺しはわさび醤油で。

これは、、、わかるかな〜?レバーじゃないよ。

正解は脾臓。

大阪ではチレって呼んでたけど、僕らの屠場ではタチギモって呼んでいる。
下処理する前ははオオサンショウウオの尻尾みたいで、皮をむくとこんなにも濃い赤色の身が姿をあらわすんです。
味はレバーに近く、ちょっとクセがあり、ねっとりとしてる。

僕は好きな味だな。

それにしても、どれもこれもホルモンに臭みがない。

マメ(腎臓)もあるよ。

タチギモやマメなんて使わない肉屋さんの方が多いんだけどね。
このお店では食べることができる。
 

とにかく全ての下処理が丁寧なんだと思った。

それは絶対味に出る。

ミノの明太子和え。マジ美味かった。。

肉とホルモンを順番に食べ、いい感じになってきたところで店主が「ぜひこの田村牛と一緒に合わせてもらいたくて。」と、日本酒とお肉を持ってきてくれた。

田村牛の地元鳥取のお酒「日置桜」だ。

田村牛のクリと日置桜

「いや〜ありがとうございます!!実は来週田村さんのところに削蹄で伺うんですよー。」

なんて話をしながらどんどんと牛談義に花が咲く。

いや、この店主マジ熱い。

肉や牛に対する思いがめちゃくちゃ熱い。

豪快で気さくだけど真摯。

そんな人柄がお店やホルモンに出るんだなって。話ながらずっと感じてた。

実はこのお酒、スタッフの方がご友人から送ってもらったものだったんだけど、なんとそのご友人の実家が、僕が削蹄師として、最初に入った牧場だったんだよね。

なんやそれーーーーーー!!

震えたーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!笑

早速その牧場に連絡とって報告したり。
最初から最後まで縁を感じる時間だった。

こういう出会いってほんと宝だと思う。

現場でのプロとしての仕事。そして日々のSNSでの発信が、初めて入った焼肉屋さんとの関係を深めてくれた。

一緒に面白いことできたらいいな。
そんな思いが膨らむのはすでに関係性ができているからかもしれない。

もちろん関係性抜きにしてもお勧めしたいお店。

だって、美味しいから。

1週間後にまた来ちゃったくらいだもの笑

こういう出会いのために僕は発信しているのかもな。

そしてそう思ってもらえるような牛飼いでありたい。

また行きます!!!

 

 

焼肉たつみのHPはこちら

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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