最終更新日2019.1.8 16:19
世界一高い子牛市場(但馬家畜市場11月子牛市)
但馬家畜市場11月子牛市でした。
ある晴れた昼下がり市場へ向かう道ーーー。って間に合わへんわ!!牛市の朝は3時から。出発は6時前っす。今日はドナドナ。我が家からは去勢2頭の雌2頭。 #但馬家畜市場 11月子牛市です。 pic.twitter.com/lBXgcUkuYP
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) November 13, 2018
市場に到着してから子牛たちを掃除お手入れして事前に決めてある競り番号の繋ぎ場へ連れて行きます。気持ちに余裕を持ってお手入れしたいので早めに市場到着出来るようにしてます。名簿をもらってきて子牛たちを見る。どんな牛なら買おうと思うかな?て視点で見ると見方が変わります。 #但馬家畜市場 pic.twitter.com/hE6NPH0pDx
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) November 14, 2018
ということで早速今月の市況です。
2018年但馬家畜市場11月子牛市
雌 119頭 最高1,676,160円 最低712,800円 平均1,061,885円 前年同期比158,237円高 先月比86,508円高
去勢 201頭 最高1,492,560円 最低821,880円 平均1,230,668円 前年同期比269,108円高 先月比30,536円高
総平均は1,167,902円
全国平均の1.5倍近い価格じゃないかな。。。
今回気に入った牛がいれば150万出しても買おうと決めて市場に向かいました。
でも競りボタンを押すことはなかった。
そのくらい繁殖牛としては魅力的な牛がいなかった。
もちろん自分が出したメスも含めてです。
稀に見る不作なメス市場。
みんないい牛は売らずに残してるんだろね。
去勢の201頭に対してメス119頭は少なすぎるもの。
それにもかかわらずメスの最低価格が71万、去勢は82万って。
ありえんだろ。
市場平均116万円は当然過去を遡っても世界一高い子牛市場です。
しかも先月も世界一高い子牛市場だったのを更新した。
2018年は間違いなく畜産の歴史に残る年だと思う。
この異常な相場は兵庫県の但馬牛だけのもの。
まさに但馬牛バブル。
県外の同業者からも「凄いですね!!」「いいですねーーーー!!」なんてことを言われる。
確かにめちゃくちゃ儲かります。
マジで。
ただ、ここに出れない牛も但馬牛には多い。
見えない部分で失う命とお金もたくさんある。
但馬牛の遺伝的な虚弱性は年々顕著になっている。
薄氷の上のバブル。
そこだけは勘違いしないようにしたい。
下手すれば一番最初に無くなってしまう産地かもしれない。
しっかり儲けさせていただくけれど、危機感は常に消えない。
それが今の但馬牛だと思っています。
高かったーー!! #但馬家畜市場 11月子牛市。市場平均は雌1,061,885円、去勢1,230,668円、総平均1,167,902円(税込み)でした。全国平均の1.5倍近い価格じゃないかな。ただ、ここに出れない牛も但馬牛には多い。遺伝的な虚弱性は年々顕著になっている。薄氷の上のバブル。勘違いしないようにしたい。 pic.twitter.com/fce6v4PbN3
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) November 14, 2018