おかげさまで、ゆきひめ6完売しました!

田中一馬ブログ

蹄に詰まった異物にはピックツールがオススメです。

こんにちは

但馬牛繁殖農家のお肉屋さんときどき削蹄師の田中一馬です

 

牛の蹄を切る削蹄

 

油圧枠場とグラインダーを使う世界的な流れの中で

 

規模の小さな日本では牛の足を持ち上げて鎌を使う単独保定もまだまだ健在です

鉈や鎌を使うこの削蹄にはある程度の筋力が必要になります

しかしどんなに力があろうとも所詮は人力

限られた力をうまく使うために様々な段取りが大切になってきます

人は機械に力では敵わない

牛の蹄は環境によって硬さが変わります

湿った環境にいる牛の蹄は大根のような硬さに乾燥した環境にいる牛の蹄はカツオの本枯れ節のような硬さに、、、蹄って数日で変化します

グラインダーで切る時には蹄の硬さはあまり関係ありません

機械ってやっぱすごいっす。。。

切るというよりバリバリ削るって感じ

高速で回転して蹄を削るグラインダーのディスク

しかし人力ではそうもいきません

人の力で蹄を切るには切れる刃物でないと絶対に無理です

柔らかい蹄の時は刃を薄く寝かして研ぎカチカチの蹄は刃を立てて研ぐ

少しでも刃こぼれがすると全く仕事が出来なくなってしまうし気合いと時間をかけて研いだ刃物だからこそ刃こぼれは悲しい

でもねどれだけ鋭利に砥いでもどれだけ刃の角度を変えてもどれだけ切り方を工夫しても一瞬で刃物を台無しにしてしまうものがいます。。。

そんな刃物の天敵。。。それが。。。

小石や砂パリパリに乾燥したオガクズにモミガラガラスに釘など蹄に食い込んだ異物達です!!!

だから鎌で切る前に蹄の底に食い込んだ異物たちを掃除する必要があります

蹄底のほじほじツールたち

蹄の裏にある異物はちょっとやそっとでは落ちません

基本的には先端の細い金属でほじほじと落としていくことになります

鎌でほじほじ

削蹄中に色々な道具を持つことは便利なようで実は逆

道具が色々→時間がかかる→牛が嫌がる→持つのが厳しくなる→切るのに時間がかかる→牛がもっと嫌がる→もっと持つのが厳しくなる。。。と悪循環になってしまう

牛が暴れ無いように足を持ち上げるには無駄な工程はひとつでもなくすことが大切です

蹄の底を切る鎌で異物の除去も出来ればそれが一番手っ取り早い

実際僕もずっとそうやってきました

両刃の鎌の場合刃先が尖っているため簡単に異物の除去が出来ます

中にはこのように石をとるための突起が付いたものものもあって結構便利

カマ1本で蹄の掃除から削切までできる

ただこの両刃の鎌には蹄の負面をフラットに作りにくいという欠点があります

鎌の構造上切る際に腕の力が結構必要にもなる

僕は3年前に肘を壊し両刃の鎌を使う事をやめました

今使っているのは両刃ではなく片刃の鎌

鎌を変えたことで仕事はやりやすくなったのですが御覧の通り片刃の鎌には突起がありません。。。

そのため異物をとるためのツールが必要でした

少し刃が欠けていますこれだけで切れない鎌になってしまいます。。。

 

マイナスドライバーでほじほじ

ホームセンターが大好きな僕

色々とほじほじ道具を試す中で一番しっくりきたのがこのマイナスドライバー

安いしサイズもぴったりグリップも効いて力も入る

どれだけほじほじしても曲がりません

マイナスドライバーめちゃ強えぇぇぇぇ---ー!!!!

ただ先端がマイナス状なのでなかにはちょっと取りにくい異物もありました。。。

※余談ですが実は蹄の異物をとるための専用の刃物もあります

荒々しい僕は1回で刃先を曲げて壊してしまいました。。。)

蹄表面の異物除去はデリケートな作業ではないので強靭性が一番大切なポイントかなって僕は思います

5,500円もしたのに。。。

 

ピックツールでほじほじしよう

そんな時にふとホームセンターで出会ったのがピックツール

先端も細く短く直角に折れ曲がっているので力が伝わりやすい!!

これいいやん!!!!

微妙な角度がまた使いやすい

このままでは持ちにくいのでテープで巻いて下地を作り

ゴムでグリップを作れば完成です!!

少し柄が長いので使っているうちに邪魔なら切るかもしれないけどね

ガリガリしたところで蹄も傷つけませんし先端も丸くならない

 

これ凄く使いやすいーーーー!!!

ピックツール蹄のほじほじには超お勧めの道具です!!

ぜひお試しくださいね!!

 

 

ただこのピックツールには一つだけ注意点があります

どれだけひっかいても蹄は傷つかないんですが、、、

 

簡単に、、、

 

簡単に、、、

 

手袋貫通するからねーーーーーー!!!!

 

バイキンが入って指曲がらなくなるからねーーーーーーーー!!!!

 

ピックツールは

人に向けて使ってはいけません!!

 

以上必殺仕事人に憧れる僕がお伝えしました

怪我しないようにね

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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