最終更新日2019.1.8 17:58
平成30年但馬家畜市場。初競りでした
『初競り』
これを聞くとなんだか凄く景気良い気分になるのは僕だけなんだろうか。
こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。
昨日1月10日は但馬家畜市場の子牛の初競りでした。
初セリといえばマグロ。
毎年の年始の話題となりますよね。
今年は3,600万円。。。って、家買えるし!!
ご祝儀相場とはいうもののマグロって凄いな〜といつも思います。
一方、子牛の初セリは毎年少し価格を下げます。
年末にかけて枝肉価格がピークとなるため、子牛の価格も年末がピーク。
年があけると少しずつ下がり、また秋になると少しずつ上げってくる。
こんな感じです。
ということで、早速但馬家畜市場1月子牛市のレポートです!!
牛市タイムライン
牛市の朝は恒例のお見送りから。
見ているだけで寒そうだけど、ジャンパーは着ない娘。
この子にとってはこれは大切な仕事なんだろな。
毎回毎回ありがとうね。
さあ、今年最初の #但馬家畜市場 。5:30 牛をトラックに詰め込んでの出発です。誰に言われるでもなく、牛市の日は早起きして牛舎に来る長女。牛の積み込みが見たいわけじゃなくて「行ってらっしゃい」が言いたいみたい。ありがとう。行ってます。 pic.twitter.com/00y1Yf3rmI
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) January 9, 2018
AM7:00 各地から一斉にトラックに乗せられた牛たちが集まってきます。
いろんな車を見てるだけで面白い。
家畜車という名の改造トラックが集まる。中には軽トラまで。それが子牛市。 #但馬家畜市場 pic.twitter.com/x4XoG362Rz
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) January 10, 2018
ここで妻は肉切りのために帰宅。
牛を車から下すのは一人と二人では全然違います。
往復2時間かかるけど手伝いに来てもらいました。
お肉の事があるので牛市は搬入だけ手伝って帰ります。家畜車で帰ってと仰せつかったのでこれ(3t)乗って帰るよ。私が免許を取った直後に法改正して中型免許が登場。改正以前の免許の人は普通に8tまで乗れるもんね。母ちゃんあの時あのタイミングでマニュアル免許取らせてくれてマジ感謝やで!!! pic.twitter.com/9H4FCBFAdW
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) January 9, 2018
さあ、競りがスタートです!!
思った以上に牛が高い。
そして思った以上にこの子でかかったーーーー!!
肉肉しいけど肥えてないし、ゆとりもある。
こんなでかいのは初めてでした。
100%牛の能力っす。技術じゃ無理。
ただいま半分の2頭出荷です。高い。異常だった先月よりやや下げくらいかもしれない。今回の出荷する我が家の牛たち、1頭を除いてあんまり出来てないよなぁ。。。って思ってたら、この子がでかすぎて他が小さく見えただけでした。みんな大きな風邪もなく、順調に牛市に来れてよかった。ありがたいね。 pic.twitter.com/HaU9OTajvv
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) January 10, 2018
ということでツイートはこれだけ。
ではでは市況です。
2018年1月子牛市
雌 142頭 最高1,759,320円 最低399,600円 平均876,161円 前年同期比31,569円安 先月比46,741円安
去 178頭 最高1,086,480円 最低595,080円 平均965,556円 前年同期比48,412円高 先月比42,651円安
まとめるとこんな感じです。
・去勢雌合せた平均が前年同期よりもプラス。
・過去最高の市場価格だった先月からも4万円下がっただけ。
・依然ダントツで全国子牛市場のトップ相場。
「80万せんかったー。」と嘆いている方もいましたが、いや、これ異常ですからね。
安い牛ほど割高相場。
我が家も平均以上で購買いただけました。
行った先でしっかり食べて大成して欲しい。
大成してもらわなきゃ困る。
初競り終了。先月よりやや下がりましたが、市場平均は去勢メス合わせての925,000円。依然断トツの全国トップ相場です。「80万せんかったー。」と嘆いている方もいましたが、いや、これ異常ですからね。安い牛ほど割高相場。我が家も平均以上で購買いただけました。浮かれず頑張ろう。 #但馬家畜市場 pic.twitter.com/WN6lRGfEUd
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) January 10, 2018
但馬家畜市場は2月市がありません。
そのため1月の市場は220日齢〜280日齢と、上場される子牛のばらつきが非常に大きいのが特徴です。
12月以上に牛の揃いが悪かった今回の子牛市。
大きく下がることはないと思ってはいましたが、ここまでの相場となるとは驚きでした。
普段は様子見で抑え気味の価格から競りはスタートするのですが、初っ端200キロを切る牛でも落ち値の90万円からだったしね。。。
いつもとは違う空気があった。
きっと何十年後かには歴史に残る出来事になるんだろな。
「あの頃は子牛がみんな100万円して、いい時代だったわ。。。」なんて言ってる自分を想像するとなんかちょっと寂しい。
そうならないように心奪われず、儲けようが失敗しようが自分の道を歩いていきたいな。
頑張ろう。