最終更新日2019.1.8 18:55
売って買っての先にあるもの~但馬家畜市場5月子牛市~
こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。
5月10日は但馬家畜市場5月子牛市でした。
牛市タイムライン
まずは恒例のさらっと牛市タイムラインっす!!
そういえば明日の子牛市。我が家からは4頭の子牛を出荷しに行くのですが…よくよく考えたら主人怪我してるので私が運転しなくちゃいけないやん?直前になって気が付いたよね。
今までも運転してるのでいけるのですが、子牛が乗ってると緊張します。明日は早起き・余裕のある時間で行動やで! pic.twitter.com/CYnzQE4Y0B— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) May 9, 2017
今回のメインはあつみです。
さあ、牛市の朝。今日の運転は妻です。僕は運転も牛引きもできないので、妻のサポートと言うか補助と言うか話し相手になれればと思っています。けっして助手席でスマホいじって無言にならないよう、きめ細やかな配慮で、競り場まで向かおうと思います!!押忍!!やんぞーー!!! #但馬家畜市場 pic.twitter.com/fZafUFrBSi
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) May 9, 2017
サポートカズマは、ほぼ無言でした。。。
家畜車の運転で最も大切なのは停車。牛は運転中に緊張して踏ん張るのであまり動きません。しかし停車時には一斉にバタバタと動く。滑ってスイッチが入ればパニックになる事も。。大切なのは車間距離、信号の把握、的確なギアチェンジ、エンジンブレーキと排気ブレーキ、あとは牛の動きを感じる事です。 pic.twitter.com/4ARr05EpCy
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) May 9, 2017
手は動かさずとも口は動きます。。。あ、指か。。。
子牛の体重を計測して、日齢にあった成長をしているかを確認します。
では、販売してきます!!子牛も行ってらっしゃい!! #但馬家畜市場 pic.twitter.com/1MVX0uLIp4— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) May 10, 2017
頼むね!!販売は頼むね!!!
さあ、牛市も終了!!4頭出荷して2頭購入予定でしたが、1頭持ち帰りの1頭購入っす。これからバンバン活躍してねーーーー!!!! #但馬家畜市場 pic.twitter.com/T4OXvMrggV
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) May 10, 2017
動けない僕は競りボタンでの牛の購買!
今回は予定通り2頭連れて帰ることが出来ました!!
と、言う事で、早速市況いきますねー。
5月子牛市の市況です
雌 141頭 最高1,092,960円 最低471,960円 平均772,361円 前年同期比46,186円高 先月比40,271円安
去 133頭 最高1,034,640円 最低596,160円 平均857,114円 前年同期比78,906円高 先月比30,363円高
市場平均は先月に比べると雌が4万円安、去勢が3万円高でした。
総平均は先月並。
先月比から見ると雌価格が下がっているように見えますが、先月の雌価格は先々月の10万円高と異常な価格でした。
前年比46,000円高という点からも高値推移が依然続いているのがわかります。
ただやっぱり裾物と上物の価格差は依然あります。
また、上物もこれ以上上がる気配はありません。
今後裾物を出さないようにというよりは、トップセールスにこだわらず、購買者が儲かる牛を出すことが今まで以上に求められてくると思います。
『能力のある牛を、能力が出しやすい状態で出品する。』
シンプルなんですよね。
でも、僕もまだできていません。。。
これについてはまたブログに書こうと思ってます。
売って買っての先にあるもの
我が家からは去勢1頭メス3頭の計4頭を出荷しました。
販売価格は今回も平均ちょい上くらい。
ただ、最近少し牛にバラツキが出てしまっています。。。
昨年から改善中ですが、その子達が牛市に出てくるのはもう少し後。
牛は結果が出るのに時間がかかります。
逆に言えば取り組みが遅れれば、気付いた時には後手後手になってしまうってこと。
今年は飼い方、環境整備だけでなく、大きく牛の入れ替えをしようと動いています。
さあ、牛市も終了!!4頭出荷して2頭購入予定でしたが、1頭持ち帰りの1頭購入っす。これからバンバン活躍してねーーーー!!!! #但馬家畜市場 pic.twitter.com/T4OXvMrggV
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) May 10, 2017
今回子牛を売ったお金で、新しい子牛を2頭買う予定でした。
でも、連れて行った牛が思いのほか良かったため持ち帰ることにしました。
我が家の一番の長老「てるさち」の子です。
一般的に産歴の進んだ牛は能力が劣り、その子牛を後継牛として残すのは良くないと言われています。
ただこのてるさちは晩年までずっと安定した成績を残してくれ、産子も良い牛が多かった。
我が家のメインの血統の大元となる牛です。
「子孫はたくさんいるけど、やっぱりこの子の直の血を残したい。。。」と、連れて帰ることにしました。
って、帰ってきたらめっちゃ飛び跳ねてるしーーーー(笑)
そんな姿見ると笑っちゃうね。
おかえり!!!
子牛を売ったお金で、新しい子牛を買おうとしたけれど、連れて行った牛が思いのほか良かったので持ち帰りました。売られなくて良かったね〜。これからもよろしく!!! #但馬家畜市場 pic.twitter.com/XCxq4ZoStI
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) May 10, 2017
そしてもう1頭は市場で購入です。
久しぶりに市場最高値の牛を買っちゃいました!!
10年以上共に歩む牛たちだもんね。
こっちもよろしく!
市場って高く売ることが正しいことだと思われがちです。
でもそれって本当はただの結果。
売って買ってで終わりじゃない。
B to Bの原則はお客さんの利益に貢献すること。
そこにフォーカスしている人って驚くほど少ないと感じます。
今回の丸宮土井の購入に美方郡閉鎖育種の伝統を汚したと思う人はいるだろう。
1300年以上の凄い歴史がある地域だから。
ただね、どんな改良も販売も伝統も、僕らの牛の先には買ってくれる人、食べてくれる人がいるという事を忘れないようにしたい。
思考停止しないようにしたいって思う。
まだまだ通過点です。
新たなメンバーで今日からスタートします!!
めっちゃ気持ちいい朝っす!!牛が生まれたり、新しい牛を導入したり、牛舎内に変化があった朝は緊張する。普段と違うってことだけで思わぬ事故を生むことがあるから。ドキドキしながら牛舎に入り、牛たちが落ち着いている姿を見ると本当にホッとします。って、餌箱壊してるやんけ!!ゴラァーーー!! pic.twitter.com/Zr0l7rY7Tg
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) May 10, 2017
って、ゴラァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!