最終更新日2020.3.11 19:33
但馬家畜市場3月子牛市
但馬家畜市場3月子牛市でした。
先月は市場がなかったからか今日の #但馬家畜市場 は出場子牛の多い市です。家畜車から子牛をおろしたら予め指定された番号の繋ぎ場へ繋いでお手入れゴシゴシ。市場内に入る方に農協がマスクを配っていました。着用してる農家さんも多くてここでもコロナの影響を感じます。 #但馬牛 #和牛 pic.twitter.com/cDgXmnTsNL
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) March 11, 2020
新型コロナによる枝肉価格の下落は未だ回復のめどが立たず、全国的に子牛価格も大幅下落の流れになってきた。これはもうどうしようもないことだと思う。
そんな状況下でも売る力を持っている農家は相場の影響を受けつつも被害を緩和させている。
今日の子牛市場もそんな一面が顕著に出てた気がしている。
但馬家畜市場3月子牛市
雌 169頭 最高1,393,700円 最低116,600円 平均726,371円 前年同期比274,711円安。 先月比72,528円安。
去勢 217頭 最高950,400円 最低209,000円 平均664,491円 前年同期比398,551円安。先月比68,972円安。
総平均691,584円
(前年同期346,745円安)
税込価格だけ見ればそれなりにしている気がする。しかし税抜き(落札価格)で言えばメス平均660,338円、去勢平均604,083円となる。
去勢では前年同期からの40万円安となった。
明日は牛市。今週の枝肉相場も暴落の中で子牛価格は間違いなく大幅に下げるだろう。落ち値平均で50万円台もありうる。メスはもう少しするだろうけどね。我が家からは4頭。全部自信のある牛たちだ。相場に嘆かない。やってきたことを見てもらうだけ。前を見る。考える。僕の思うやることをやるだけだ。 pic.twitter.com/0wAbP3uQle
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) March 10, 2020
利益は大幅減だが60万円していれば損をすることはない。
しかし、実際の相場は「平均」ではないのだ。
競り始めが70万円台とホッとしたもののその後即50〜60万円での落札相場に変わり、100頭ほど競ったところで60〜70万円に上がってきた。いつもスタートは安定しない。競り順も大きいのだ。悪い牛は競り順関係なく安いけどね。良い牛がどう評価されるか。雌の良いのは今日も高い。#但馬家畜市場 pic.twitter.com/lmWR91hqdT
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) March 11, 2020
今日の市場は乱高下だった。
せり始めはどの牛も50万円の落札価格。100頭ほど競ったところで去勢は60万円、メス70万円に価格は上昇。しかし競り後半になると再び50万円台の相場に戻る。特に去勢は終盤40万円台と非常に厳しい相場となった。50万円を切ると採算割れする農家は多いと思う。
枝肉相場と同じく、子牛も高く売れる牛とそうでない牛の価格差が激しくなってきた。実際は高価格帯の牛が平均を引き上げているだけで平均的な発育の牛は実は平均価格よりも低いのだ。当然発育不良の牛には全く値がつかない。
だからこそ、いかにロスなく子牛を生産し、こぼれを作らず、平均で販売できるような平均以上の子牛を出せるか。これが生き残る最低条件になるのかもなと最近感じているんだよね。
それができた上で、自分で肥育するという選択肢もあるのだと思う。
大きい小さいではなく。「また買いたい」と思ってもらえる牛を出せるか。その延長に高価格帯の牛も出せるのかなと思うのです。
僕がこれを出来ているかといえばまだまだできてない。シビアな状況に不安もある。
だけどそこに面白さもあるのだと思う。
とりあえず今日は子供達に良い結果を見せれてよかったな。
はじめての牛市。 #但馬家畜市場 pic.twitter.com/sO8rg1lcTf
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) March 11, 2020
高かったーーーーーーーーーーーーーーーー!!! pic.twitter.com/TSav6756w7
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) March 11, 2020
ありがとうございます。
引き続き頑張ります。