田中一馬ブログ

美味しいお肉をみんなが待っている

ちょっと疲れたので何故か前回余った久丸福の肩ロースとカルビを食べることにした。
牛がいるから仕事量は変わらない。むしろ僕はコロナでやることが増えた。体がキツイ。だからこそ食わなきゃダメだ。再販すれば売れるけどね。この牛じゃなきゃダメなんだよ。そういう肉。
僕は牛を届けてんだと思う。

毎日毎日お肉の感想を様々な場所で見ることができる。嬉しい。やりがいも感じる。

動かない和牛、暴落する和牛、インバウンド頼みの和牛。コロナ以降そんな一面が顕著になってきた。でもこんな時期だからこそ、牛肉、和牛、但馬牛の力を強く感じたりもする。

久丸福(第一弾)・お客さんの声

マジで、ハンパないっす。。

たった10日間のツイート。もちろんこの他にもインスタやDMもある。どれこもれも思いが見えてきて僕の方が幸せになる。

「僕は発信をするから肉が売れます!」って話じゃないよ。「販売頭数が少ないから売れるんだよ」なんて斜に構える同業者の声も人づてに聞く。その度に誰見てんの?といつも思う。

こんなにも喜んでもらえる牛を僕らは生産してんだよ。ロースヘレなど良い部位が売れないのはインバウンド減やコロナのせいなんだろうか?日本人は良い部位食わないなんて生産者や肉屋が言ってはいけないと最近凄く思う。喜んでもらえるものを生産してる自負があるならなおさらだ。

100g5000円の肉を普通に買える人は少ない。でもその価値があると自分が思うなら。市場頼みでも肉屋頼みでもなく自分で伝えなきゃいけない。

繁殖農家のお客さんは肥育農家だし、肥育農家のお客さんは枝肉市場の買参人だ。目の前のお客さんが求めるものを作るって凄く当たり前で大切なことだけど、そこだけ見てきた結果が国内の和牛離れを進めた気がしてならない。

あ、ちょっと脱線した。

言いたかったことは美味しいお肉は幸せにしてくれるってこと。みんな待ってるってことなのだ。

伝えなきゃもったいない。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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