田中一馬ブログ

新型コロナによる牛肉暴落の中で今なにをすべきなのか?

新型コロナによる影響で枝肉価格が暴落している。

新型コロナウイルスの影響による枝肉市場の大暴落

別にこれは牛肉に限ったことではない。
各業界で影響が出てるし、うちの子供達も学校が休校になり毎日毎日家でダラダラしている。
どこもかしこもコロナコロナだ。

先日も東京からテレビ局が取材に来た。

(クリックすれば一部視聴できます⏬)

「新型コロナによる畜産業への被害は深刻だ」

そんなことをNスタ、ニュース23、グッとラックなど、夕夜朝と様々なニュースで取り上げていただきました。

でもね、深刻だって嘆いたって何も変わらない。
深刻な時も絶好調な時も【今何をするべきか】しか選択肢はないんだよね。

そんな話も取材中にしたのだけど、ニュースで使われることはなかった。
当たり前だ。僕の個人的な意見だから。

だからこのブログがあるのだ。

新型コロナ騒動からどう動くのか

5年続いた和牛バブルは完全に終了。
今回の枝肉相場の暴落の直接的な原因は間違いなく新型コロナによる中国人観光客の減少だ。

しかし、コロナ騒動が終われば再び今までのような高騰があるかといえば全く別の話。万が一高騰したとしても再び同じような状況になれば牛肉価格は一気に下落するだろう。

中国人観光客などインバウンドや輸出に依存するリスクを浮き彫りにしたのが今回のコロナ騒動だと僕は思っています。

今、この状況を好転させる方法なんてない。
凌ぐしかない。
そんなのはどの業界も同じです。

今回の取材で僕が言いたかったのは「大変な状況だ!!」ということではなく、「今こそ和牛を食卓に」って話なんだよ。
いかに国内での消費を戻すかが、今すごく大切だと思ってる。

その一つに美味しさがある。
行き過ぎた霜降りの追求が現在の牛肉離れを生んだと僕は思っているし、それは現在順調な輸出においても同じことなんだと思う。美味しさがなければ輸出だって落ちてくる。

遺伝的にも飼養管理でも。美味しいお肉への追求を繁殖農家と肥育農家がそれぞれで向き合わない限り、日本でも世界でも和牛離れは進むのではと懸念している。
コロナ以上にこっちの方が僕は怖い。

そしてもう一点大切なことがある。
伝えるということだ。

日本独自の和牛。但馬牛という遺伝的に美味しさを兼ね備えた牛。そしてその肉の魅力を生産者や肉屋自身が発信して伝えるということが必要なのだ。

実際に今の神戸の枝肉相場で見ると「売る力を持っている人のみ」高いのが現状。当たり前だがどんな時代でも売る力は必要。

私事で恐縮だが僕自身は畜産農家にしては異様なほど発信している。SNSのフォロワーは合わせて3万人以上。枝肉相場の下落も関係なく自分の思う値段で思うタイミングで肉販売が出来ている。

もちろん出荷頭数が少ないというのも僕の場合はある。だけども毎回数十分で牛一頭が完売するのは発信し続けてきたからに他ならない。

ただね、僕が言いたいのは個人が生き延びるために発信力を付けようってことでもないんです。これもすごく大事なんだけどね。

和牛、黒毛和種、但馬牛、神戸ビーフなどの魅力を国内にいる消費者にしっかり伝えようってことなのだ。

芸能人がテレビで宣伝したって何の意味もない。
はっきり言うけど、マジで意味ないから。
一番牛を知って肉を知っている当事者が自分の言葉で、個を出して魅力を伝え続ける。
それ以上に説得力のある言葉はないだろと思うのだ。

それが結果的に業界にも自分にも返ってくる。

このコロナ騒動は各業界に大打撃を落とした。
これをどう教訓にするのか。
僕は大切な時期だと思ってます。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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