田中一馬ブログ

畜産業で見過ごされがちな粉じん被害。電動ファン付き呼吸用保護具でじん肺予防を!

粉じん障害防止規則って知ってますか?

簡単に言うと粉じんにさらされる労働者を保護するための法律です。

第一条 事業者は、粉じんにさらされる労働者の健康障害を防止するため、設備、作業工程又は作業方法の改善、作業環境の整備等必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

第二十七条 事業者は、別表第三に掲げる作業(次項に規定する作業を除く。)に労働者を従事させる場合(第七条第一項各号又は第二項各号に該当する場合を除く。)にあつては、当該作業に従事する労働者に有効な呼吸用保護具(別表第三第五号に掲げる作業に労働者を従事させる場合にあつては、送気マスク又は空気呼吸器に限る。)を使用させなければならない。ただし、粉じんの発生源を密閉する設備、局所排気装置又はプッシュプル型換気装置の設置、粉じんの発生源を湿潤な状態に保つための設備の設置等の措置であつて、当該作業に係る粉じんの発散を防止するために有効なものを講じたときは、この限りでない。

畜産業では関係ないでしょ?

って思っていませんか??

畜産業で見過ごされがちな粉塵問題

牛に蹴られて靭帯断裂に鼻骨折。

角でやられて脳振盪。

そんな事故は今まで何度もある。

畜産は危険が伴う仕事だ。

その中で意外に見過ごされがちなのが粉塵

乾草、オガクズ、籾殻、被毛等々、、畜産の現場にはたくさんの粉じんが舞っている。

僕の知っている方でも高齢になって肺気腫で亡くなられた方が数人いる。

畜産農家のじん肺症は他人事ではない。

以前粉じん問題についてツイートした時、こんなコメントをいただいた。

印刷業で有機溶剤の労災(胆管癌)が相次いだように、個人経営や小規模事業者が中心の産業構造も労働安全衛生の周知や対策徹底が難しい大きな原因の一つ?畜産ならJAが果たす役割がもっとあるはずだと思う。造園業なんかも似た問題がありそう。

これ、まさにそうだと思った。

建設業界では安全講習会への出席や防塵マスクの装着を義務付ける現場が当たり前のようにある。しかし建築に比べ事業規模の小さい畜産業では粉じん被害への意識は低い。

畜産業はじん肺症のリスクが少ないのでは無く、ただ周知されていないだけだなと。

粉じん対策のオススメマスクは電動ファン付き呼吸用保護具

それでも「粉じんなんて大丈夫だろ。」って思う人は多い。

僕もそうだった。「息止めてりゃいいだろ。」って思っていた。

鼻をかめば真っ黒な鼻水なんて経験した農家や畜産従業員は多いんじゃないかな。

マスクなんて面倒くさいもん。

しかし、じん肺症には治療法がない。

防ぐしかないない中で軽視するような問題じゃないと思うようになった。

もちろん専用の防塵マスクをして作業している方もいる。

ただまだまだ圧倒的に少数派だ。

マスクのレベルも色々。

統一された認識もない。

ちなみに僕が使っていたのは使い捨てのプロレーンマスク。

簡易マスクにしては性能が良く、医療の現場でも使われている優れもの。

このマスク、確かに良いんだけどそれでも隙間から粉じんは入ってくる。

防塵マスクの防護性能は、

  • フィルタの捕集性能
  • 面体と顔の密着性

この2つが合わさって決まる。

防塵マスクの細かい規定は興研のHPを読み込んでもらいたいんですが、要約すると最も安全な防塵マスクが電動ファン付き呼吸用保護具だということ。

フィルタの性能はもとより、隙間から粉じんを吸い込まないよう内蔵ファンによってマスク内を陽圧に保ってくれる最も防護性の高いマスク。

単純に細かい粉じんが多い畜産業で、僕は興研のBL1005を選んだ。

価格は約3万円。

今まではマスクをしてても常に粉じんの「臭い」がしていた。

それが今や全くない。

業務用の防塵マスクは凄い。

この環境下で呼吸器に全く粉じんを感じないんだもの。

(どのくらいの粉じんが舞うのかは下記ツイートの動画を見て欲しい。)

畜産業に粉じん対策は必須。

電動ファン付き呼吸用保護具でなくてもいい。

安価で国の規格に合格した防塵マスクもある。

ただね、使ってみて3万円を出すだけの価値はあるなって僕は思った。

骨が折れても靭帯が切れても時間が経てば治るがじん肺症は違う。

自分の身は自分で守ろう。

そんな講習を農業高校や農大ですればいいのにって思うんだよね。

防じんマスク、着けてますか?

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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