最終更新日2019.1.8 16:19
但馬家畜市場4月子牛市
2018年4月11日は但馬家畜市場の4月子牛市でした。
我が家からは雌3頭去勢2頭の出荷。
牛市の日は朝3時から餌やりや搬入の準備を始めます。
20代の頃は牛の積み込みの時には怒鳴り散らしていた僕ですが、気がつけば40歳。。。
怒ることはほとんどなくなりました(笑)
余裕を持って動けばいいだけなんだよね。
引っ張ってもダメ、押してもダメ、一歩づつ足を前に出させてもダメ。四つ足の踏ん張る力は凄い。そんな時には4本足を二本足にすればいい。担ぐと自重で前に進むしね。と言うことで今日は #但馬家畜市場 4月子牛市。朝3時からバタバタと準備しています。緊張するね。喜んでもらえる牛になりますように。 pic.twitter.com/exoC6OUnNH
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) April 10, 2018
ではでは出発〜。
おはようございます。今日は #但馬家畜市場 4月牛市。我が家からは5頭の子牛を出荷してきます。一昨日の神戸枝肉市場は相場が高かったみたい。子牛市場もまだ相場は下がらないだろうという予想です。今までやってきた事の結果が見える、市という場。行ってきます!! pic.twitter.com/DsWoLXIaF0
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) April 10, 2018
4月市市況
雌 87頭 最高1,198,800円 最低644,760円 平均934,212円 前年同期比121,580円高 先月比18,255円高
去 125頭 最高1,256,040円 最低726,840円 平均1,049,527円 前年同期比223,980円高 先月比58,082円高
えーっと、、、何から言ったらいいのかな。。
高いっす。高過ぎです。
もう、毎回言ってる気がする。
去勢と雌を合わせた総平均が1,002,204円。
これは全国の黒毛和種の市場でダントツのトップ。
兵庫県に次いで高いのは鹿児島の薩摩市場。
同じ4月で比較をしてみると、薩摩は雌795,426円、去勢862,333円
いかに兵庫県の但馬牛が高いかがわかると思います。
但馬牛は日本で最も小さな黒毛和種なのにね。
それが今、日本で一番高い。
高かったーーー!!上場210頭と少なく価格も下がりがちな5月の子牛市場。そんなこと全く関係なく、税抜き100万円の子牛たちが次々と出てました。市況はブログで書きますね。市場の様子はインスタライブにUPしたので(24時間で消えちゃいます)興味ある方はこちらもどうぞー!https://t.co/MMBtzNDXxY pic.twitter.com/fwTGs2XIYk
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) April 11, 2018
そもそも春の子牛価格は下がる傾向にありました。
市場で購入された子牛は2年間肥育されて肉となります。
12月市で買った子牛は2年後の12月に肉となるって感じ。
だから冬の子牛市場は高い。
逆に春は価格が下がるもんなんです。
その証拠に去勢の104万円という平均価格は前年の4月市から22万円も高い。
どう見ても今回は異常な価格だと思う。
この価格の理由には3つの要因があると思っています。
一つ目が枝肉価格の高騰化。
今週の神戸ビーフの枝肉の単価は4,000円からでした。
枝肉価格が好調なため、子牛価格も同じように4,000円/kgを超える単価となったことは否めません。
枝肉重量450kgで180万円。
これなら子牛が100万円しても損はしない。
二つ目は神戸ビーフのブランド力。
世界で最もメジャーな神戸ビーフ(神戸牛・神戸肉)は兵庫県産の但馬牛からしか生産されません。
こういったことも大きな理由の一つだと思う。
三つ目は東京オリンピック。
今取引される子牛達は2年後のオリンピックの時期にちょうど精肉となります。
現在の枝単価とオリンピックを見据えた枝相場が、価格の下がる春にここまでの高騰を引き起こしたのだと思います。
逆に言えば9月以降の子牛以上の価格はどうなるのか。
来年の4月市場は。。。
この高値がそのまま続くとはとても思えない。
但馬家畜市場から帰ってきました。なんかもう80万、90万、100万と普通に売れていくので価格にお腹一杯になりましたww。
今回の市場では高く売れてる牛の餌に注目してみみました🍚
ただ、読み返すと自分の字が汚いという事実にちょっと凹む・・・。 pic.twitter.com/gXNVfk3hTo— (有) 日向牧場 (@hyuga_moo) April 11, 2018
(大学のゼミの先輩も見に来られてました笑)
我が家は雄雌合わせてちょうど平均価格だった。
ここから3年が勝負時。
牛が高いからこそ、お客さんに損をさせた農家と儲けさせた農家の差が顕著に出てくる。
牛を飼っていればいろんな牛が生まれる。
だけど僕ら繁殖農家がやるべきことは変わらない。
儲けてもらう牛作りをしていれば必ず返ってくることだと思う。
頑張ろ。