田中一馬ブログ

農家の肉販売で大切なこと

放牧敬産牛肉『ふるさとの1』、お肉の発送完了しましたっ!!

牛飼いしながらお肉を切っては梱包し、全ての方に発送するにはどれだけ頑張っても1ヶ月はかかってしまう。

(こんな感じで発送してます⬆️)

欲しいものをネットで探せば翌日には手元に届くという時代。そんなご時世で「いつ販売するのかも分からない」「いつ届くのかも分からない」とか。このスピード感はちょっとありえないよなって自分でも思う。

まあ、お肉自体は販売25分で完売したんですけどね。

早ーーーーーーー!!!
こっちは今回も早ーーーーーーー!!!

ありがとうございます。

って調子乗ってるわけではない。

争奪戦のような状況は「ステーキが買いたかったけどスジしか残ってなかった。とりあえずスジだけでも買うか。」とか、「買える商品が少なくて結果商品より送料が高かった。。。」なんてことも起きてしまう。

例えば200gで648円のスジを北海道の方が買うと1,944円の送料がつく。200gで2,600円のスジ肉とかありえないから。地元でステーキを買ってほしいと本当に思う。

だから全商品が売り切れる前に我が家ではSOLDOUTにさせてもらってる。それでもみんなが本当にほしいアイテムが買えてるわけじゃない。

ホルモン一つだけ、カレー用の肉一つだけ。そんなご注文を見るとちょっとごめんなさいと思ってしまう。買ってくれる方はそんなこと思ってないんだろけどね。

美味しいお肉を届けることは当然として、送料に関してはせめて全国一律にはしたいと思う。

少し話がずれた。

僕がお肉を販売して毎回本当にすごいことだと思っているのは決して「売れるスピード」ではない。

不定期で、発送に時間もかかり、買いたいものが買えない中で、いつもいつもお肉を買ってくれるお客さんの存在なんだよね。

告知して買えないお客さん

現状では我が家のお肉は明らかに供給不足。もっと牛が出せればゆっくり選んでいただけるし、本当に買いたいお肉も選んでもらえる。僕だって売り上げは増えるし。それが作れないのはただの僕の力不足。

こんな現状をリピーターのお客さんは全員知っている。その上で1年以上お肉を待ち続けてくれる方も多い。お客さんからすればやっと来た肉販売。競争率は低いに越したことはないのにたくさんの方が毎回販売前にSNSで告知をしてくれるのだ。

マジでなんなん。。。

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たなちくスタッフの加藤さんです(ウソ)

負けられないのに焚きつけてるし!!笑

前回買えなかったんだから!!

それ言ったらみんなハラミ狙うから!!

とりあえずタン!!と思う人たちの決意を高めるツイートやん。。。

とか、一つ一つがあたたかい。もちろん告知してくださいなんて言ったこともない。

ここには載せてないけど、まだまだたくさんの方々が「今度こそは!!」とか言いながら、引用リツイートをしてくれている。

自分が買ってから「まだありますよー!」ならまだわかるよ。宣伝してくれたのに買えてないとかたくさんあるんだ。

宣伝せずにこっそり買えよ!!(アキーコ!!)とか、こっちが心配するし。

買いたい方、さらには告知までしてくれてる方にお肉が届かないなんてあっちゃならない事。
時間はかかるけどそのための準備もしているのでもう少し待ってて欲しいです。去年牛舎を建てたのもその一つ。

でもね、誇ることでは無いこの状況で、申し訳ないと思う気持ちの一方で、なんなんだろね、嬉しいんだよな。ありがたいって本気で思うのだ。

今も毎日のようにSNSでは楽しそうな食卓の景色が届けられる。

https://twitter.com/himawari_sky8/status/1226404182145454081?s=20

https://twitter.com/himawari_sky8/status/1226406454904492038?s=20

https://twitter.com/3104s0303/status/1227206352197472257?s=20

https://twitter.com/o0meimei0o/status/1227220535613878277?s=20

https://twitter.com/o0meimei0o/status/1227224864165003264?s=20

https://twitter.com/yukine0530/status/1228638514771718145?s=20

https://twitter.com/yukine0530/status/1228696472301920256?s=20

https://www.instagram.com/p/B8ctSh2ATlx/?igshid=1six2n5dez01c

僕は本当にいいお客さんに恵まれてるんだろな。そこだけは力一杯自慢したい。

僕たちのお肉を楽しんでくれてるお客さん【に】、力一杯自慢したい。すげー素敵なお客さんに支えてもらってますってね。

農家の肉販売で大切な事は正直何なのか分からない。味だったり値段だったり利便性だったり大切な要因は沢山あるんだろうけど、独りよがりにならない事なのかなって少し思ってる。

相手がいてくれるって事。

ん、農家の肉販売とか関係ないか。。。笑 何でも一緒かもね。

買えた方も買えなかった方も、いつもいつもありがとうございます!!

 

そうそう。

ふるさとの1のバラとネックは神戸の「フランス地方料理MOMOKA」に卸しています。プロの作る放牧敬産牛肉も是非一度食べに行ってもらいたいな。

フランス地方料理MOMOKAが移転オープン!!&トリップニソワーズ販売のお知らせ。

このことはまたブログにしますね。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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