最終更新日2019.1.8 16:21
逃げる牛たちは投げ輪で捕獲しよう。
こんばんは田中畜産の田中一馬です。
昨日は雪ともに台風並みの風が吹きました。
風の音で驚いた子牛は朝から柵を飛び越え脱走です。
違う子牛も脱走。
親牛まで鎖を切って逃げていました。。。
幸いその時に牛舎にいたので、すぐに捕まえる事ができました。
逃げてすぐだと牛は動揺しているので捕まえやすいのです!
これが一旦牛舎から外に出て「いける!」と牛が思うと、もうダメです。
走る走る走る。
田んぼを突っ切り、公道に出て、他の車が走ろうがお構いなしに走る走る走る。
牛が本気になると、生まれて2ヶ月齢の子牛であっても絶対にスピードでは勝てません。
そうなったら人間らしく、知恵を出して捕獲するのみです。
今日はスタンダードな捕獲法、【投げ輪】のご紹介です。
投げ輪はマスの中など牛の行動範囲が制限されている時にはとても有効な捕獲法です。
角にかける場合と首にかける場合がありますが、基本は角。
角にロープをかける場合、牛が走った時もロープをグッと引っ張ることで牛の首の向きを進行方向からそらすことができます。
こうすることで牛が加速するのをコントロールできます。
一方、首にロープをかける場合は牛が走っても進行方向を変えることができないため、引きずられながら牛との綱引き勝負になります。
これはかなりハードなんですが、角を切っている牛の場合は首しか方法がありません。。。
この投げ輪、簡単そうで慣れないとちょっと難しい。
投げたロープが空中で輪っかを維持できないんです。
コツは投げるのではなくて、ふわっと輪っかを牛の進行方向に置いてくる感じ。
(小学生でも練習すればこんなに上手に投げ輪ができます!!)
プロになればご覧のとおり!!
見事ですね~!!!
(大人しい牛じゃねえか!!とか突っ込まないように。。。)
牛を捕まえるには、牛の動きを察知しないことには始まりません。
投げ輪も同じです。
牛を誘導し、進行方向を先読みして輪を投げます。
削蹄だって新人の時は牛の捕獲から。
牛を捕まえることで、牛の動きが分かるようになるからです。
そんな牛のことを『捕獲』という視点からお伝えできればと思っています!
明日は子牛の捕まえ方について書いていきますね!!
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