田中一馬ブログ

牛飼いしたいなら削蹄師になろうぜ!

削蹄の世界に入って15年になる。

正直最初は嫌で仕方なかった。
牛は重いし、蹴られるし、おさまらないし、親方は怖いし、兄弟子も怖いし、体はボロボロだし、怪我はするし、自分の牛飼いもあるし、ずっと下っ端だし。。笑

まだ独身だったから睡眠時間を削っての牛飼いとツメキリ。朝4時から12時まで肉体労働してた。

まさにこんなおっさんの苦労話が「絶対やりたくない。。。」って思う子を増やす原因なんだろう。

でもさ、あんとき削蹄の世界に入れていただいて、歯を食いしばって踏ん張ってきて良かったと思うことしか今はない。

削蹄なんて外部委託すればいい。それも正解。牛飼いが本業だもの。

でもね、牛飼い後継者は削蹄を覚えることで自分の家の牛のケアができることはもちろん、牛の扱いが分かるようになる。当然現金収入もあるし、何より世界が広がる。

色んな農家の牛に触れ、その環境すべてを見れる事なんて普通はありえない。蹄から分かる事もたくさんある。僕の場合は自分が育てた子牛の成長も追えるってのもある。それは本業に必ず返ってくるんだよね。

もちろんそのためには素人じゃダメだ。腹をくくって頭下げてその世界の門戸を叩かなきゃスタートラインにも立てない。簡単じゃないし誰でもできることでもないし危ないしキツイし汚い仕事だ。

でもそれ以上のものが得られる。いや、やってきた分だけ得るものがあるって当たり前のことなのかもしれない。

削蹄師という仕事は農家の跡取りや新規就農を目指す人にはうってつけの仕事だと僕は思うんだよね。

でもやらない。
牛飼いの息子ほどやらない。
家から出ない。

教えを乞いに行こうよ。

おっさんになる前に。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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