最終更新日2021.10.26 19:22
種雄牛候補が今年も生まれました。
今年も種雄牛候補が生まれました。
4か月前に兵庫県に買い上げとなった「茂友美波」号の全兄弟。
(全兄弟は父と母が同じ兄弟です。)
通常雄子牛は99.9%が去勢され、肉牛としての道を歩みます。
その中でも遺伝的に特徴のある0.1%の雄子牛は、人工授精での精液供給目的で種雄牛としての道を歩むことになる。
狭き門ゆえに和牛のエリートといわれる種雄牛。
でも実は【優れている=種雄牛】ではないんだよね。
今ある和牛を次に繋ぐための「種まき」。それこそが種雄牛の役目だと僕は思ってる。現在は霜降りと大きさが改良のメインにはなっている和牛の世界。でもそこだけを求めると、繁殖性や強靭性や遺伝的な多様性は薄れるのが現実でもある。完璧な牛がいないからこそ、何かをその牛にを求めると欠点も一緒についてくる。
もし完璧な牛がいたとしても皆がその牛を交配すれば遺伝的な多様性は薄れて和牛は品種として衰退する。そういうもんだ。最近は美味しさっていう指標もあるよね。いろんな指標は良いことだと思う。
今優れているから種雄牛ではなく、先を見るための牛が種雄牛なのだと思う。
時代によって求められる牛は変わる。繁殖と肥育でも目は違うし、農家によって求める牛も違う。だからこそ改良に関しては仲のいい農家さんでも僕は喧嘩もする。「何言ってんだ?全然価値観が違うな。。」ってことは多い。相手から見た僕もそうなんだろう。でもそれこそが和牛の多様性だなと思う。
誰もが正解を探し、自分の道を信じ、正解を作ろうと目の前の牛と未来の牛に思いとお金と時間をかけて作りあげて出来たのが今の和牛なんだよね。
自分らしい牛作りを僕も模索していきたいな。
それが次の和牛を作っていくと思ってる。
この子にも期待しています。
生後2日目。ミルクもよく飲んでくれます! https://t.co/pcjU6Jc9kZ pic.twitter.com/lCb4J2NkhK
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) October 24, 2021