「きょうふく」のお肉の残りを引き取りに屠場に来ました。
冷蔵庫前はいつもの風景で、誰もいない中で無造作に吊り下げられているフックがあります。
このフックは枝肉となった牛の後脚を引っかけるもの。
天井を走るレールに車輪を合わせて500kg近い枝肉を吊るします。
吊るされた枝肉からは内蔵が取り出され、最後の皮剥ぎ、背割りに冷蔵庫への移動など、多くの行程がこのフックを支えにして屠場はまわります。
それを見てふと「このフック達は一体どれだけの牛を運んできたのだろう。。。」と、
無造作にかけられたフックに、この屠場の歴史と牛たちの軌跡を感じました。