お待たせしました!2019年放牧経産牛肉「てるこ3」販売開始のお知らせ

田中一馬ブログ

クレイジーな削蹄師

削蹄から帰るといつも魂が抜けたようにフラフラになっている

年齢的なものもある
体力も落ちた

疲れた体にはガレット・デ・ロワ

でも実は削蹄は慣れてくると意外と力を使わない
すり減らすのは体力以上に神経です
麻酔も鎮静も枠場も使わず『刃物を待って生き物と組み合う仕事
気もそぞろに仕事をしていると大惨事にもなりかねない
牛を繋ぎ脚を持ち上げ鎌を回す過程の中で潜るように集中をしていく
深く深くまるで体が牛と繋がってるのかと錯覚するくらい全身で動きを察知して先読みしながら牛の動きをコントロールする
一心同体でありながら緊迫した空気の中アドレナリンやドーパミンが過剰に出てくるのがわかる
だから削蹄中は怪我をしても痛みをあまり感じない
日常ではありえないくらいの集中力で次々と蹄を切っていく
僕らは職人と呼ばれる
でも実は海外のからの評価は全く別
クレイジーイカれてるなんだって
確かにそうかもしてないな
いつまでもできる仕事ではない
今の僕は職人ではなく選手だ
プロスポーツマンの選手生命って意外に短い
https://twitter.com/tanakakazuma/status/950262075250503680
クレイジーじゃなきゃ削蹄なんてできない
ただ一つ補足をするならばクレイジーにも色々ある

クレイジーな削蹄師

先日甥弟子と二人で削蹄に行ってきました

道中含めて楽しかった
15歳からこの世界に入った甥弟子も気がづけばもう19歳
あっという間に追いつかれました
まだ負けないけど僕より優れてる部分も沢山ある
この子の成長に驚くとともに僕自身が削蹄師として伸びてないなとも思うわけです
今までは勢いと経験だけでやってこれた
でもそれはおそらく今がピーク
力も落ちているし体もガタがきだしている
ここで集中力までも落ちてきたらきっと大きな怪我をするだろうし大きな怪我をさせてしまう
別に悲観してるわけじゃなくどんな仕事も現状維持なんてものはないわけです
肉体も集中力も徐々に衰えてくるのは当たり前
通用しなくなる
削蹄師としての自分の強みは何なのか
多分それは変わってる事」。なのかなと思う
否定的なニュアンスで使われる言葉だけど僕は変わってるって言われることに悪いイメージは持っていない
牛も飼い方も時代と共に変わる
和牛削蹄も同じ牛と環境に合わせた蹄に変化させていくものだって思ってる
そのためには僕自身も変化しなくちゃな
クレイジーとは変わり者
例えイカれてるように見えてもそんなクレイジーならありだと思う
https://instagram.com/p/BcLRJogjd92/
ああ放牧された牛の蹄って美しいな。。。」
死蹄を触りながらそんな事ばかり考えてる僕
ヤバイね変な人だね
でもこれセーフな方のクレイジーだよね!!
そんな事を思う今日です
 
 

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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