最終更新日2019.1.8 11:39
私達が大好きな人たちが、私達に会いに来て下さるのが嬉しい。
こんばんは!兵庫県の但馬牛繁殖農家の田中畜産あつみです。
今日は、我が家に嬉しい訪問者がいらっしゃいました!
ずっと我が家を応援してくださっている友人の山下さん。
娘さんも一緒に来られてて、親子で明るくて素敵な方々です。
これから仕事に向かわれる途中で、お立ち寄りいただいたのですが、
「せっかくこっちに来たんだし、(我が家に)来たいな〜って思って!」
って(^^)
我が家は神戸からも車で3時間弱かかる、交通の便が良くない田舎にあります。
それでもこうして、会いに来て下さるのがとても嬉しくて、心が温かくなります。
山下さん、お会いできて嬉しかったです〜!
ありがとうございました!
「あのー、牧場見学は出来ますか?」
私は、畜産関係者以外の方が、牛飼いや、牛さんに興味を持ってもらえたら嬉しいな〜と思っています。
実際に牛舎にいらして生で牛さんを見てみたい!となっても嬉しいのですが、ただし
誰でも見にいらしてください!という誰でも歓迎!な考えは持ってません!!!
あれは数年前の夏だったかな?
牛舎で仕事をしていると、突然見知らぬ大勢の方々が牛舎の前にいらっしゃいました。
話を聞きに行ってみると、
「あの、私、○○さんの友人の□□というんですけど、○○さんから田中さんの話を聞いて、ちょっと牛を見させてもらえたらな〜と思ってきたんです。」
とのことでした。
○○さんとは、我が家のお友達で大好きな方です。
どうやら海へ行った帰りのようで、ちょうど前を通ったらうちがあったので、じゃあ牛でも見させてもらおう。
○○さんも良い牧場だよ〜、って言ってたし。
そういうノリだったのでしょう。
ですが・・・
我が家とあなた方って、そんなフランクに立ち寄れる間柄ではないですよね?
しかも、アポなし(~_~;)
ということを軽めにお伝えし、でもせっかくいらしたんだしと、ちょっと牛舎の中を案内しました。
ご家族や知人と思しき大勢がぞろぞろと入ってきて、特に許可もなく
「△△く〜ん、はい、チーズ♫」(牛と一緒に記念撮影のシャッター音)
だからーーー!!私たち、そんないきなり写真撮れるほどの間柄ではないですよねーーー?!
ちょっと想像してみてください。
あなたの会社にいきなり知らない人がやって来て
「あ、僕企画部の○○の友達なんすけど、そいつからここの会社面白いんだ!って話聞いて、ちょっと中見させてもらえたらな〜って、来てみたんす。」
会社内に入れたら入れたで、仕事中の人たちの手を止めて質問したり、しまいには許可なくカメラで撮影して帰っていく・・・。
これ、常識的に言って・・・・・・ないんじゃないかな〜^^;
小学校とかの社会科見学にしても、事前にアポイントとって行きますよね?
牛舎は観光牧場ではありません。牛飼いの仕事の場なんです。
牛さんを見に行くと言ったら、観光牧場のような施設を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
私が実家にいた頃は、岩手にある「小岩井牧場」によく連れて行ってもらいました。
牛さんや馬、羊なんかも見られて触れ合えて、とても大好きな場所でした。
ですが、そこはあくまで観光牧場。
牛舎、豚舎、鶏舎などは全く別物。
生き物を育て、出荷する職場なんです。
生き物を扱う職場なので、牛さんや豚さん、鳥さんの体調にはとても気を配ります。
伝染病など、防疫対策のこともあります。
なので、畜舎があったら簡単に立ち寄れる〜という、軽い気持ちでいらして欲しくはありません。
ご理解をお願いいたします。
友人や地元の方、畜産関係者など・・私達が好きな方が来て下さるのはとても嬉しいです!!
それとは別に、最初に書いたように、友人やご近所の方が
「田中畜産に来て牛を見てみたい!」
と、やって来てくれるのはとても嬉しいです!
自分の好きな牛さんと、我が家に会いに毎年関東からやって来てくださったり・・・
お肉のお客様が、お友達として会いに来てくださったり・・・
ご近所さんがピーマンを持ってきて下さったり・・・
「とりあえず牛を見たい」
というのではなく、牛さんや私たち家族を含めて会いに行きたい!という気持ちが伝わるから、嬉しいんだと思うんです。
なので、こうした方々には、私達も嬉しい気持ちで接しています。
えーー!それってえこひいきじゃん!
牛の事知ってもらいたいとか言ってるくせにー!!
というお声も聞こえてきそうですが・・・・・
はい!!!私たち田中畜産は、好きな人たちには「ウェルカム〜♫」しますが、よく知らない方には力を注ぎません!!!
私たちには、そんな万人に気持ちを注いで対応するキャパはありません^^;
ですが、私達の大切な人たちに、大切な牛さんのことをお届けできたら良いなと思っています。