最終更新日2019.1.8 11:39
「牛飼いが私の仕事」「牛飼いが好き」と思えるようになるまで②
こんばんは!兵庫県の但馬牛繁殖農家の田中畜産あつみです。
残暑厳しすぎるここ、但馬です。
牛舎で仕事していても、暑い暑い・・・。
湿気もあって余計ですね。
思わず子供と倒れるごっこをしてしまうくらいです。
これも、九州に近づいている台風の影響なんでしょうか?
先日の台風でも大きな被害が出ていて、それもまだ治っていないのに・・・。
今回の台風、被害が少なくですみますように!
さて、今日は昨日のブログの続き。
今でこそ牛飼いの仕事が好きになった私ですが、以前はそんなに責任感もなく、前向きに仕事をしていませんでした。
では、どうして変わったのか?を書いていこうと思います。
2011年秋、主人がうつ病に。牛舎では子牛の事故が多発
仕事が楽しく感じられないのを、周りの環境(主に主人)のせいにすることが多かった私。
ですが、主人が体調を崩し、牛舎の子牛たちの事故が多発し、そういった考えを変えざるを得なくなります。
牛舎に行っても体調の悪い子牛たちを見なくてはいけない。
主人は牛舎で仕事が出来ない状態。
気持ち的にとてもしんどかったですが、牛さんが待っているので逃げるわけにはいきません。
それでも、家族を含め、周りにいる方々の力をたくさんたくさん借りながら、牛舎も落ち着きを取り戻していき、主人の体調も少しずつ良くなっていきました。
牛舎内の洗浄をし、石灰をまいたり煙霧消毒をしたりを徹底しました。
かかりつけの獣医さんと、何度も何度も一緒に考えていただきました。
主人を心配するあまり、
「もう、会いに行くしかないと思って!」
と、群馬から牛飼い仲間がそれだけのために会いにいらしてくださったり。
他にも、牛飼いの先輩に友人、本当にたくさんの方々が助けてくれました。
ありがとうございます。
土台は田中一馬
この時ほど、人の優しさを感じたことはありません。
今でも、その時に受けた恩を思い出すと涙が出てきます。
そんな、本当に優しく見守ってくださる方々ばかりだったのですが、その土台は主人なんだと気がつきました。
これが、例えばそこまで一生懸命牛飼いをしていない人であれば、ここまで手を差し伸べて下さらなかったんじゃないかな、と。
ここで新規就農し、牛飼いに向き合ってきたからこそ
「よっしゃ、なんとかしたろ!」
と、周りの方が思ってくださったんじゃないかな〜と。
仕事が楽しくないことを主人のせいにずっとしていましたが、しっかり大黒柱をしててくれたんだね。
と改めて思ったのでした。
その後、再び牛舎への足が遠のく
主人の体調も落ち着いてきて、仕事にも来れるようになった頃。
今までの反動で、今度は私が牛舎に行けなくなりました。
ちょうど次男の妊娠・出産も重なったこともあります。
こんな風に泣きながら、車でどこかへ行く病が再びやってきます(笑)
またかよ!懲りないな私Σ(・□・;)
まぁ・・・仕方がない、人間だもの。
だいたいいつも情緒不安定な私です。
その後、無事に出産し、私の体調も戻ると、ちゃんと牛舎へも行くようになりましたよ。
大丈夫ですよ!
(続く)