最終更新日2019.1.8 11:39
但馬の子供達が「地元では但馬牛という牛がいるんだよ」と思い出せるように
こんばんは!
兵庫の但馬牛繁殖農家の田中畜産あつみです。
そろそろ我が子達の夏休みも終わるので、宿題のチェックをしとかねば!
と意気込み、お休み終了間際に確認開始した私です。
しばらく前から
「もうとっくに終わってるよ!」
と話していた娘。
私も特に疑いもせずにいたのですが・・・・・・
私「あれ?提出物のところに「工作(貯金箱など)」って書かれてるけど・・・?」
娘「貯金箱は作らないって、他のクラスの子言ってたから!だから(その宿題は)出さなくても大丈夫!」
私「それってさ、貯金箱は作らないってことでさ、何かしら作って持って行かなくちゃいけないってことじゃない?」
娘「・・・・・・」
私「・・・・・・・」
・・・うん!!君ならできる!!休みはまだ少しあるんだ!
You can !ビリーーーーブ!!!
但馬の子供達の「但馬牛絵展」
我が家の子供達が通う幼稚園、小学校では、夏休みの宿題として
「但馬牛の絵を描こう」
というのがあります。
但馬地域に住む子供たちの「但馬牛」の絵を募集し、同じく美方郡内にある兵庫県立但馬牧場公園に展示するというものです。
自分たちの住んでいる地域にはこんな産業があるんだよ〜と再認識できて、とても良い宿題だな〜
と私は思っています(^^)
もちろん、我が家の子達は我が家の牛さんを見ながら絵を描きます。
牛舎に画用紙と絵の具・クレヨンを持って行って
我が家はこうして描けるから良いのですが、では、牛飼いではないご家庭の方々はどうやって描いているのか?
我が子達の同級生の親御さんに聞くと、牧場公園に見に行って描いたり、町内にある但馬牛のパンフレットを見ながら描かれているそうで・・。
農家さんの所へは行かれないんですか?
と聞くと、
「お仕事中ですし、行ったら迷惑になりますから・・。防疫のこともあるんですよね?」
と答えてくださいました。
もう・・・香美町の皆さん、優しすぎるヨーーーーーーー(T ^ T)!
昨日のアポ取っていない方の訪問と、えらい違うよーーーーー!!
昨日のブログでも書きました。
「牛舎は牛飼いの職場なので、気軽に行ける所とはあまり考えて欲しくない」
と。
でもそれは、我が家と面識がない方の場合で、
友人やご近所さん、畜産関係者の訪問はとても嬉しいです。
それと同じくらい、
「町内に住んでいる子供達が牛さんを見にやって来てくれる。」
のも嬉しくて、大事だなと思っています。
僕・私の住んでいる所には、但馬牛という牛がいるんですよ
但馬は畜産が盛んな(と言っても農家件数はだいぶ減ったそうです)地域です。
それでも、実際に牛さんを直で見たことがない子も多いです。
伝染病を持ち込まないための防疫対策でもあってなのですが、やっぱり地元の子供達には但馬牛、見て欲しいな〜と思うんです。
例えば・・・
子供達が大きくなって、この地を離れた時に。
新しい土地に住み、新しい人間関係もできてきた時に。
「あなたの住んでた所って、どんなところなの?」
と聞かれたとします。
その時に
「いや〜、めっちゃ田舎でね!!何にもないんだわ、マジで!」
って紹介するのと、
「実は、牛を飼ってる人が多い地域でさ、私も小学校の頃、牛見に行ったことがあって、絵とかも宿題でやったんだ〜」
と紹介するのと、どっちが嬉しいかな〜、と考えるんです。
やっぱり、牛紹介してくれたら、すっごく嬉しいな〜と思うんです。
別に牛じゃなくても良いんですよ。
「スッゲー雪が多いところでさ、スキーとかが盛んで国体選手もたくさんいるんだよ」
でも
「冬はカニ!松葉ガニが美味しいんだけど、地元っ子は断然セコ(松葉のメス)食べるね!」
とかでも良いんです。
ただ、但馬の子供達が大きくなった時に、少しでも地元のことを思い出して誰かに伝えられるような、そういう風になったら嬉しいな〜って。
それが「但馬牛」だったら、但馬牛繁殖農家としてすっごく嬉しいな〜って思うのです(^^)
なので、連絡をいただいたら、喜んで牛舎の案内をさせていただきます!
(あ!いないこともあるので事前に連絡いただけると助かります!)
この夏も、我が子たちの同級生が何軒か、見学にいらしてくれました(^^)
ありがとうございました!
小さい頃の記憶って、意外に残っているもの
小さい頃の記憶って、大きくなるにつれてどんどん薄らいでいきますよね。
もしかしたら、宿題や授業として但馬牛を見に行っても、覚えていないかもしれません。
それはそれで良いことですし、仕方がないことです。
でもね、全部が全部忘れるわけではありません。
この少年も小さい頃、お正月に父の実家に里帰りした時に、近所で飼われていた但馬牛を見に行っていたそうです。
ずっとその事は忘れていましたが、大きくなり、進路を考えた時に
「そういえば、小さい頃、牛見に行ったっけな〜」
と思い出したんだそうです。
はい!
今では但馬牛繁殖農家になり、3児の父になりました我が家の大黒柱です!
小さい頃の記憶って、案外忘れていないのだと思います、思い出せないだけで(by銭婆)
私たちも、ここの子供達が大きくなってから思い出して、「牛見に行ってみようかな?」っと思ってもらえるように、牛飼い続けていくから!
頑張るからね!!