田中一馬ブログ

但馬家畜市場2016年9月子牛市

こんにちは。

但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

9月14日は但馬家畜市場9月子牛市の日でした。

早速ですが9月市の市況です。

雌 101頭 最高1,467,720 円 最低625,320円 平均869,015円 前年同期比129,907円高 先月比57,543円高

去 171頭 最高1,180,440円 最低632,880円 平均947,469円 前年同期比44,606円高 先月比78,487円高

高いですね。

今回も去勢はもちろんのこと、雌が異様に高い。

前回の7月子牛市も異様な相場でしたが、その7月から雌で57,000円、去勢で78,000円も高い。

(ブログ『7月子牛市はやっぱり高値推移だった(但馬家畜市場7月市)』

雌牛は去勢牛に比べて小さいので、メス子牛に80万円出して採算を合わせるの大変なことなんです。

60万円台だったら何とか合うかなって感じ。

それが、最低価格の雌牛でも60万円。。。

正直ここまで子牛価格の高騰が続くとは予想もできませんでした。

本当に牛がいないんだなって、、、やばいな。。。。って思う。

新規で牛飼いをしようと思うと僕レベルの中小規模農家でも5千万円は必要です。

また、それ以上に地元の理解を得て牛を飼う事のハードルが、年々上がってきている。。。

今は牛を持っているだけで儲かっているけど、マジでこの状況は正常ではない。

我が家の牛たち

我が家からは雌4頭の出荷でした。

この子は 三田牛に。

残りの3頭は但馬玄特産松阪牛田村牛として2年〜3年後にお肉になる予定です。

どれもそうそうたるブランド牛。

個体差はもちろんだけど、作り手によって味は変わる。

みんな食べてみたいな。。。。そんなことを今から思っちゃう。

(特産松阪牛以外は格付けによって神戸ビーフにもなります。)

和牛は圧倒的に供給不足で、牛ならば売れる。

そんな状況です。

この状況に浮かれるとか憂うとかでなく、ある波にはしっかり乗る。

利益を出さないと何もできない。

それをした上で僕の場合はwebを使って発信をプラスしようと思っている。

発信?意味あんの?って思う人も多いだろな。

発信力は今後必須になると僕は思ってる。

本業の子牛生産がしっかりしてこそだけどね。

【子牛生産がしっかりしてこそ】

そういう意味では今回は反省点の多い牛市でした。

自分より年下の子達の牛を見て、そんな事を強く感じた。

経験も年齢も全く関係ない。

みんな頑張ってる。

僕も頑張るのみです。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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