田中一馬ブログ

人工呼吸器キットで子牛の事故を防ごう!!

こんにちは。

但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

私事ですが、昨日で38歳になりました〜!

facebook、twitterでた~くさんの方からお祝いのメッセージを頂きました。

もちろん家族からもね~!!!

生まれたことを祝う誕生日って素敵ですよね。

生まれるってあたりまえじゃないもん。

またまた双子が生まれたよ~

6月は田中畜産の牛たちも出産ラッシュ!!!

我が家ナンバーワンの能力を持つ「ともこ」号の分娩がありました。

ともこ号は但馬牛の種雄牛造成ために何度も兵庫県から指定交配を受けている牛です。

雄でも雌でも無事に生まれてくれればそれでいい

そんな気持ちもあるんだけど、牛飼い歴15年で種雄牛生産を一度もしたことが無い僕は「やっぱり雄がいいな〜」っとも思っちゃうんだよね。

そんな僕の思いとは裏腹に、生まれてきたのは3度目のメスでした(笑)

「今年も雌かぁぁぁ。我が家は種雄牛に縁がないな。。。」って子牛をワラで拭いていると。。。

いたよー!!!

もう一頭、いたよーーーー!!!!!

メスメスの双子ちゃんでした。

なんと、今年の2月に生まれた「潮と虎(うしおととら)」に続く2組目の双子です!

(潮と虎)

その時のブログはこちら↓↓

双子が生まれたよ~。

双子の子牛の名前は『潮と虎(うしおととら)』になりました。

これは「母牛候補として家に残しなさい!」ってメッセージなんだと思った。

2頭ともしっかり育つようサポートしなきゃね。

みんなー、Happy birthday!!!

 

子牛の事故を防ぐために~人工呼吸器~

実は双子の子牛の場合、片方の子牛が逆子になっているケースが多いんです。

逆子だと産道でへその緒が切れ、窒息する恐れもあります。

双子に関わらずお産の過程で羊水を飲んでしまい呼吸困難になる子牛は少なからずいます。

3月に生まれたこの子は出産時に羊水を飲んでしまい、生後3日後に死亡しました。

その事故をうけて、ずっと気になっていた仔牛人工呼吸器キットを購入しました。

万が一かもしれないけど、備えがあれば対応できるかもしれないから。

人工呼吸器を使ってみよう

これが家畜用の人工呼吸器です。

小さい方が豚用で、大きい方が牛用。

人工呼吸器には二つの使用方法があります。

ひとつは羊水を吐き出す為に、もう一つは肺に空気を送り込む為に使います。

どちらもぴったりと牛の口と鼻にくっつけて使用します。

通常牛用を使いますが、但馬牛のような小さい子牛の場合は豚用の方がフィットすることがあります。

使い方は簡単!!(見てね!!)

動画が見れない方のために、写真でも見てみましょう!!

①羊水を排出させる

しっかりと口と鼻にくっつけて

引っ張る(陰圧)!!

②肺に空気を送る

しっかりと口と鼻にくっつけて

グッと押す!!!

※羊水をしっかり吸い出さないまま空気を肺に送ると、子牛が窒息する危険があります。

僕はよほどのことがない限り空気を肺に送る使い方はしていません。

 備えあれば憂いなし。農場に1個置いとこう!!

せっかく生まれてきた命が目の前で消えていくほど虚しいものはないですよね。

この投稿で助かる命が一つでもあればいいな。

そんな思いでブログを書きました。

農場に1つ常備する価値はあると僕は思いますよ~。

人工呼吸キットは「こちら」から買えます。

この子、いい仕事するよ!!

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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