最終更新日2020.8.29 07:47
牛盗難について思うこと
牛泥棒がニュースになってる。
豚や牛など約600頭が窃盗の被害に遭っているとのことだ。
北関東などで相次ぐ畜産農家の豚や牛などが盗まれる被害。被害は計600頭以上にのぼり、警察は組織的なグループが食肉として売る目的で盗んだ疑いがあるとして捜査。被害にあった群馬県の複数の養豚場には、豚の血のあとが残っていたことが捜査関係者への取材でわかった。https://t.co/xwyjAyVCQV
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) August 27, 2020
正直このニュースを見た時は理解できなかった。今の時代転売するにしても食肉にするにしてもリスクが大きすぎる。
ただ、これって事実なんだよな。。
動機が理解できなくても、事実である以上は警戒しなくてはいけない。
って言っても防犯カメラなんて正直意味がないし、SECOMだって空き巣を防ぐことは不可能だ。出来ることは家畜共済に入ることくらい。。。(普通は入ってるけどね)
ただが6頭の子牛と思うかもしれない。
でもね、例えば100万円で子牛を買い母牛になるまでには順調に行っても1年はかかる。
月2万円の経費として素畜費合わせると生まれた時点で124万円だ。中には妊娠できない牛もいれば流産もある。生まれた子牛が順調に育って販売できるとは限らない。これらの全てが順調にいっても子牛がお金に変わるまでには生まれてから更に8ヶ月。合計で2年間はかかるのだ。(そこから子牛を買った肥育農家さんが約2年太らせるのです。)そうやってかかった経費を10年くらいかけて僕らは減価償却していくんだよね。
例えば100万円で子牛を買い母牛になるまでには超順調に行って1年はかかる。月2万円の経費として素畜費合わせて124万円だ。そこに子牛と親牛ににかかる経費が更に加わり、それを10年くらいかけて僕らは償還していくんだよね。1年に1頭生まれる子牛。3年かけてプロが飼う。だから言いたい。肉を買え。 https://t.co/jJugijRbko
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) August 24, 2020
1年に1頭生まれる子牛。それを3年かけてプロが飼うのだ。
だから言いたい。
肉を買え。