田中一馬ブログ

胎盤を食べる?

母牛と子牛を繋ぐ胎盤。

子牛が生まれてしばらく立つと、この胎盤は剥がれて排出されます。

(中には子牛が生まれる前に胎盤が剥がれるケースもあります。これは非常に危険で、子牛に酸素が行かなくなるため、すぐ助産する必要があります。)

草食動物である牛ですが、分娩後の親牛は胎盤を食べます。

最近は食べない牛も出てきましたが、未だ食べる牛は多い。

(これは子牛のおしっこが入っている尿膜。こっちでは水袋といいます。)

近年は胎盤は消化不良の原因や喉に詰める恐れがあるため食べさせないほうがいいと言われています。

その一方で最近は人間も自分で排出した胎盤を食べるブームがあるらしい。。。。

人間が胎盤を食べる利用は知りませんが、草食動物である牛が胎盤を食べるのは「分娩したことを外敵に察知されないように」という理由が一番しっくりきます。

先日、北海道の友人が遊びに来てくれたのですが、北海道はお産の際キツネによる子牛の事故が多いのだそうです。

親牛は胎盤が出る前、破水しただけでも羊水や尿水をしきりに舐めます。

子牛が生まれても舐める舐める舐める。

それはやっぱり子牛を守ろうとする本能なんじゃないかって思うんです。

但馬牛の歴史は文献上でも1200年前。

それだけの年数を家畜として飼われてきても、子を守る本能というのは薄れないんだな~っとちょっと感動しちゃいます。

だけど、最近は子を守る親牛が著しく減った気がする。

家畜として、改良が進む方向がここ10数年で大きく偏重した気がする。

その弊害が思わぬところで出ないかと、どうしても気になってしまうんだよね。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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