最終更新日2024.6.24 19:19
但馬牛の多様性とは
今日は16年ぶりの美方郡和牛改良組合の再開と僕も役員になっている美方郡育種組合の総会でした。
これからの但馬牛のために、若い畜産農家のためにと、この10年手順を踏んで動いてきたつもりだったが、何も変わらなかったと今改めて思う。形もだけど、意識が変わらなかったな。
自分がやりたい事をするためじゃなく皆んなで話し合う場を作りたかっただけだ。それすら出来なかったのはシンプルに力不足。そもそも僕が他人の価値観を「変えよう」としたから「変わらなかった」と思ったのかも知れない。実際は変わったことも多かった気もする。そんな事をふと今日思った。
箱庭のような小さな業界だから強制力も生まれるし、形を保つ事ができる。その一方で皆んなが一つの方向を向かないって事が多様性も生んでいたんだなと。その結果が但馬牛の継続にも繋がってるんだなと。皮肉ではなくすごく腑に落ちた。
僕も含め、但馬牛に関わる方々は一癖も二癖もある。その状況を良い意味で捉えてる。
今の但馬牛があるのはやっぱり「人」だ。組織は組織。自分の但馬牛をしっかり表現する事が一番の答えになるんだと思う。
個人的には但馬牛の兵庫県閉鎖育種は元より美方郡の閉鎖育種も必要だと思っている。ただ、「閉鎖すれば改良になる」は違う。
どんな但馬牛を作りたいのかが明確になければ、改良は目先の儲けに走るだけになる。それも正解なんだけどね。
僕は僕の目指す但馬牛をやり切ろうと思う。
タブーなんて無いよね。