田中一馬ブログ

牛が簡単におとなしくなる「くつわ」という道具

こんにちは。

但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。

よく日常で「牛が暴れてかなわんよ!」ってシーンありますよね!

そんな時に役立つのがくつわです。

「くつわ」という道具

これがくつわ↓↓↓

いったいどうやって使う道具なのでしょうか?

楽しく学ぶためにクイズ形式で考えてみましょう!

では、3択いくよー!!

①牛を釣る(ペロッ)

釣竿のように垂らすことで、暴れる牛の気を引きます。

牛はペロペロしているうちに落ち着いちゃうという作戦。

②鼻輪に引っ掛ける。(ヒィィィー!)

鼻輪にかけることで牛を興奮させ、暴れるためのエネルギーを前倒しで消耗させる作戦。

③口の中に入れる(モグモグ。。。)

口の中にくつわを入れ、くっちゃくっちゃと噛んでいる間に作業をする作戦。

さあ、どれでしょう?

わっかるかな~。。。

 

くつわの使い方

はい、時間無いのでサクッと正解を言いますね!

そう、くつわとは牛の口に入れて気を紛らせる道具なんです。

くつわは「はみ」や「ガム」「かませ」などと呼ばれたり、「モーうごかん」なんて名前で商品化されているものまであります。

販売されているものはほとんどが板状ですが、僕はよく噛むチェーンタイプが使いやすいかなって思います。

親子両方使えるしね。(板は親牛用と子牛用のサイズがある)

神経質な牛ほど効果抜群ですよ!!

中には噛まない牛や、噛んでいるくせに蹴る牛、くつわを嫌がってこける牛などもいますが、基本的にどんな牛でもいけます。

一家に一個、くつわ生活

僕が牛飼いを始めた14年前はまだくつわはありませんでした。

初めて見たのは7年ほど前。

当時は「くつわなんて邪道だよ!!技術が無いやつが使うものだ!!」なんて言ってましたが、今ではなくてはならない道具になっています。

治療、種付け、削蹄、子牛を蹴る親牛の授乳時に抜群の仕事をしますし、半永久的に使えます。

たかがくつわ、されどくつわ。

一家に一つは必需品です!!

こちらから買えますよ~。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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