最終更新日2019.1.8 16:21
「美味しく食べることが牛にとっての供養」という考え方
こんにちは。
田中畜産の田中一馬です。
昨日のフェイスブックで
この子たちが事故無くしっかり育てば2年間半後に神戸ビーフとなります。
かわいそう?かわいいね?食べたいな?
感情に正解はありません。
正解を探すよりその感情に向き合うことが大事だと思う今日です。
僕は「かわいいね」と「緊張するな〜」ですかね。
では今日も頑張りましょうね〜。
と書いたところ
それ以来、ためらわずに美味しくいただきます。
とコメントいただきました。
僕はこのコメントを頂いて、「食べるものに思いをはせるって、素敵だなぁ」と思いました。
牛のプロフィール載っけて牛肉販売している僕が言うのもなんですが、別にお肉を食べるたびに「牛にありがとう」とか思う必要なんて無いですよ。
そんなもん必要だからするものじゃなくって、ただ感じるかどうかだもの。
感謝の押し売りほどウザったいもんないでしょ。
過去のブログでも何度も言っていますが、牛が「おいしく食べてくれてありがとう」なんて思うはずがないんです。
だから【美味しく食べることが牛にとっての供養】という考え方にはずっと疑問を感じていました。
でも、供養って死んだ者のためにするものではないですよね。
自分の心の在り方が供養って事なんですよね。
牛に想いを寄せていれば、美味しく食べる事も、美味しく食べていただくための努力も、お肉を届ける行為も、全てが供養なんだと思っています。
もちろん可哀想と思うこともね。
道徳の授業じゃないから、「命を頂いているから感謝すべきだ」なんて言いません。
感情に正解がないのと同じく、供養の形にも正解なんてありません。
その中で『美味しく食べることで供養をする(牛に思いをはせる)』という考え方が、本当に素敵だなって思いました。
(わがやの「ふるさと」の肩ロースステーキ・フランス地方料理MOMOKAにて)
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