最終更新日2019.1.8 11:39
私が小さい頃からずっと好きで、今の牛飼いの仕事にも繋がっているもの〜完結編〜
こんばんは!兵庫県の但馬牛繁殖農家の田中畜産あつみです。
一昨日、昨日と
私が小さい頃からすっと好きで、今の牛飼いの仕事にも繋がっているもの〜馬編〜、〜筋肉編〜
と書いてきましたが、今日は総括。
では、どのように今の仕事(牛飼い)に繋がっているのか?を考えて書いてみようと思います!
まずは馬。
これは牛飼いにそのまま繋がっていると言いますか、
それまで犬や猫といった伴侶動物しかイメージできていなかった私に
「家畜も感情があって、生きているんだよ」
というのを、本ではなくてリアルに感じさせてくれた存在です。
そして「筋肉」。
我が家田中畜産では、8年ほど前から「放牧敬産牛肉」と言って、世代交代の為出荷する我が家のお母さん牛を、放牧してそのままと畜し、お肉にして販売しています。
最初は何もかもがわからずだったので、とりあえずお肉屋さんにお肉のカットをお願いしていました。
そうして販売していく中で、
「もう少し小パックで販売できたら購入しやすいよね」
「この部位は硬くて切り落としにしか出来ないそうだけど、本当にそうかな?」
などなど思うようになり、自分達でカット・真空パック詰め・発送までやってみたいね!
という話になり、お肉カットもチャレンジしてみることにしました。
全く知識がない中でもやってみようと思えたのは、お肉のことを教えて下さる方が幸いにも多くいらしたから。
という要因もありますし、筋肉好き!がかなり大きかったです。
お肉って、もちろん筋肉の塊です。
筋肉と筋肉の間には脂肪や筋で仕切られていて、その筋を取り除いていく(筋引き)と、同じ部位の中でも、更に幾つかの部位に分けられます。
この分けられた筋肉・お肉はそれぞれが違った働きをしているのだけど、見事に連携して体を動かしてくれるんですよね。
小分けにできる部位一つ一つに意味があり、無駄なものは一つもありません。
それがとても綺麗だな〜と感じるんです。
共通項は「それに美しさを感じている」こと
馬を好きになったきっかけも、「馬の姿が綺麗だな。美しいな」と感じたから。
筋肉も「綺麗だな〜」と感じたから。
「美しい・・・・」(by堀越二郎)
言葉だけで聞くと漠然としていますが、この「美しい」という感覚は、筋肉だけでなく、牛さんの選抜にも役立つものだと思います。
例えば、牛飼いの先輩方に「良い牛とは?」教えていただく時
「こういう牛がええんや」
と、実際に牛さんの姿を指して教わることも多いです。
その姿ごと「良い(綺麗な)牛さん」として覚えて、選んでいく。
言葉での説明ももちろんあるのですが、こういう感覚的な部分を大切にしたいな〜と思うんです。
はい。
上手にまとめられませんでしたが、考えたのは概ねそんなところです。
小さい頃からの「好き」を活かして、より良い牛飼いが出来るように頑張りたいです!