あつみブログ

私が小さい頃からずっと好きで、今の牛飼いの仕事にも繋がっているもの〜完結編〜

こんばんは!兵庫県の但馬牛繁殖農家の田中畜産あつみです。

一昨日、昨日と

私が小さい頃からすっと好きで、今の牛飼いの仕事にも繋がっているもの〜馬編〜、〜筋肉編

と書いてきましたが、今日は総括。

では、どのように今の仕事(牛飼い)に繋がっているのか?を考えて書いてみようと思います!

 

まずは馬。

これは牛飼いにそのまま繋がっていると言いますか、
それまで犬や猫といった伴侶動物しかイメージできていなかった私に

 

「家畜も感情があって、生きているんだよ」

 

というのを、本ではなくてリアルに感じさせてくれた存在です。

 

そして「筋肉」。

 

我が家田中畜産では、8年ほど前から「放牧敬産牛肉」と言って、世代交代の為出荷する我が家のお母さん牛を、放牧してそのままと畜し、お肉にして販売しています。

 

最初は何もかもがわからずだったので、とりあえずお肉屋さんにお肉のカットをお願いしていました。

 

そうして販売していく中で、

 

「もう少し小パックで販売できたら購入しやすいよね」
「この部位は硬くて切り落としにしか出来ないそうだけど、本当にそうかな?」

 

などなど思うようになり、自分達でカット・真空パック詰め・発送までやってみたいね!

という話になり、お肉カットもチャレンジしてみることにしました。

 

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全く知識がない中でもやってみようと思えたのは、お肉のことを教えて下さる方が幸いにも多くいらしたから。
という要因もありますし、筋肉好き!がかなり大きかったです。

 

お肉って、もちろん筋肉の塊です。
筋肉と筋肉の間には脂肪や筋で仕切られていて、その筋を取り除いていく(筋引き)と、同じ部位の中でも、更に幾つかの部位に分けられます。

この分けられた筋肉・お肉はそれぞれが違った働きをしているのだけど、見事に連携して体を動かしてくれるんですよね。
小分けにできる部位一つ一つに意味があり、無駄なものは一つもありません。

それがとても綺麗だな〜と感じるんです。

 

 

共通項は「それに美しさを感じている」こと

 

馬を好きになったきっかけも、「馬の姿が綺麗だな。美しいな」と感じたから。

筋肉も「綺麗だな〜」と感じたから。

 

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「美しい・・・・」(by堀越二郎)

 

言葉だけで聞くと漠然としていますが、この「美しい」という感覚は、筋肉だけでなく、牛さんの選抜にも役立つものだと思います。

 

例えば、牛飼いの先輩方に「良い牛とは?」教えていただく時

「こういう牛がええんや」

と、実際に牛さんの姿を指して教わることも多いです。

 

その姿ごと「良い(綺麗な)牛さん」として覚えて、選んでいく。

 

言葉での説明ももちろんあるのですが、こういう感覚的な部分を大切にしたいな〜と思うんです。

ブログ写真

 

 

はい。
上手にまとめられませんでしたが、考えたのは概ねそんなところです。

 

小さい頃からの「好き」を活かして、より良い牛飼いが出来るように頑張りたいです!

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書いている人

牛飼いの嫁 田中あつみ

1987年生まれ。宮城県登米市出身。
田中畜産の牛飼い&精肉担当。小さい頃から馬や牛といった大動物が好きで、岩手大学農業別科へ入学。勉強しながら岩手の牧場でアルバイトに励む。
たまたま牧場に視察に来ていた主人と知り合い、結婚することに。2007年兵庫へ移住。牛飼いになってから美味しい牛肉を頂く機会が増えて喜んでいる。
アニメと海とチョコ(Meiji)が大好き。マイペースなB型母ちゃん。

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