最終更新日2019.1.8 11:41
子牛の脱走から農家包括特約付個人賠責について考える
こんばんは。
兵庫県で但馬牛の繁殖農家をしております、田中畜産あつみです。
いやー久々でした。
久々で焦りました~。
子牛がお部屋から抜け出し、通路に出ていました。
脱走です!!
それはお昼前の事・・・
午前の牛舎仕事中。糞取りをしている時でした。
何やら、子牛達が急に泣き出して。
どうしたんだろう?と、ふと前の方を見ると、なんと一頭子牛が通路に出ている!?
今日は主人も削蹄で不在。
お隣さんも同じく不在。
牛舎入口のシャッターとカーテンは全開。
これは・・・・まずい!
外に出してはならない!!!
と、慌ててシャッター・カーテンを閉めに行きました。
牛さんは、脱走してからもすぐにワーッと走り出すことはありません。
まず出始め。
自分がお部屋から出たことを理解しきれておらず、落ち着いています。
異変に気が付くのは、脱走した本牛ではなく、その周りにいる他の牛さん達。
急に鳴きだし、騒がしくなったり、人もいつもと様子が変わるので、それで動揺してパニックになり逃げまわる。
今まで見てきた感じではそうかなぁと思っています。
なので、時間が経てば経つほど悪条件に。
幸い今日は発見も早かったので、逃げた子牛もまだ大人しく、シャッター・カーテンを閉める余裕がありました。
よし!
これで外へ逃げる心配はないぞ!あとは牛舎の中で捕まえよう。
と、気持ちに余裕が出来た私。
糞取りしてたら何やら牛さんたちが騒がしい…。見たら…脱走だーーーー!!!
ひとまずシャッター、カーテン閉めるナウ。 #たなちく #牛 #脱走 pic.twitter.com/DJ8VIUUhVo— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) April 21, 2017
早速ツイート。
いや、至って真面目です。余裕があると判断してのツイートです。
投げ輪を使って捕獲を試みるなう。 #たなちく pic.twitter.com/qFlqcMhj1W
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) April 21, 2017
それでも、子牛を捕まえなくてはいけないことに変わりはないため、文章を考える時間はありません。
そうそう、投げ輪。
これ・・・難しいんです。
こんな時、カウボーイとかガウチョがいてくれたらと、非現実的なことを考えます。
この後も結局できず、普通に手でガッと顎を保定し、ロープをかけて引っ張りました。
牛さんは首の力が強いので、顎を持っていても簡単に振りほどかれてしまいます。
ここもスピード勝負です。
引っ張りながら、なんとか元のお部屋に戻すことに成功。
ふぅー良かった!
何事もなくお部屋に戻せてよかったです!
農家包括特約付個人賠責
今日はこれくらいで済みましたが、牛舎の外や道路に出ていたらと思うとゾッとします・・
脱走は無いに越したことはありませんが、まるっきり0にするというのも難しいです。
そんな時に役立つのが保険です。
医療などの保険だけでなく、賠償共済と言って、農業従事者向けのオプション付きの物もあるそうです。
ちなみに、我が家もそれに入っています^^
主人がそれのブログを書いてました。
リンクを張ったので、興味のある方は読んでみてください♪
今日みたいに、逃げた牛さんが万が一何かを起こしても補償をしてくれるようになっています。
畜産農家さんにもオススメです。
備えをしたうえで、脱走させないように、ちゃんと見ておくのが一番大切ですね。
さぁ、もう逃げないでね。ドキドキするから外へは逃げないでね!
と切に願います。
てへぺろ☆