最終更新日2023.8.10 22:32
「目立てば勝ち」は続かんよ
久しぶりのブログだ。前回書いたのが2022.8.13。なんとちょうど1年前。マジかよ。時間の経つのは早いなってレベルじゃない。
今日は久しぶりに家族でサウナへ行きました。久しぶりだらけ。久しぶりに気持ちよくなって、久しぶりにどっと疲れた。
1ヶ月ぶりくらいにサウナへ来た。何とも言えない疲労感。サウナで疲れたとう言うよりも、張ってた気が解けて溜まってたものが落ちた感じかな。。最近色んなことを考える。そんな年齢だ。よくこれからはメガファームor個を出した六次産業化だ。なんて言われるんだけどさ。どっちも修羅の道やでと、片側… pic.twitter.com/i9SQw5MmYG
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) August 10, 2023
23歳で牛飼いの世界に飛び込み、気づけば45歳。
この年だからこそ思うことってあるよね。
若い頃は勝ち負けが全てで、見返してやろうって思いがモチベーションだったけど。著名無名金持ち貧乏一切関係なく、全ての人に歴史とドラマがあり、上下や勝ち負けなど無くてさ。
平等に人は必ず衰え、必死に抗っても必ず移りゆく。だからこそ人は人でしかなく、今が全てなんだよなと。厨二病みたいだけど本当に思うのだ。もちろん僕は中二ではない。中三と中一と小五の子供を持つ45歳のお父さんだ。ああ、ハイボール美味。
年と共に体力は落ち、身体の不調も感じるからこそ今まで無い色んなことを考える。子供たちの進学もある。そんな年齢だ。
これからの経営や畜産情勢を考えると、なかなか楽観的にはいられない。正直多くの畜産農家は「生き残るか、去るか」ではなく「息ができるか、辞められずに呼吸出来ないか」なんじゃないのか?と思ったりもする。
そんな中でよく「これからはメガファームor個を出した六次産業化だ!」なんて意見を見る。だけど、どっちも修羅の道やでと。片側だけどやってる側からは思うんだよな。そんな甘くない。
SNS時代、フォロワー数が正義だなんてのは、たった数年だけの限定的な現象だと。やって来たからこそ思うんだよね。
逆にSNS時代だからこそ、和牛『繁殖』のプロであることが武器になる。
説得力ってのは力だ。カバチでも声の大きさでもなく。現場での評価が人づてに積み重なって見えてくる。そんな時代になると僕は思ってる。
「目立てば勝ち」は続かんよ。土台が強みなんやで。