田中一馬ブログ

牛匠 上田

削蹄の兄弟子でもあり、牛飼いの大先輩の上田伸也さんが城崎に精肉店をオープンされました!!
牛匠上田
兵庫県豊岡市城崎町湯島232番地 tel 0796-32-4129

志賀直哉の「城の崎にて」で有名な城崎温泉。
そのメインストリートにお店はあります。

このお店では上田畜産で育った但馬牛のみが販売されています。
上田さんは5年に1度しかない和牛のオリンピック『全国和牛能力共進会』に兵庫県代表として3度出場し(種牛4頭、肥育牛1頭)、兵庫県の畜産共進会では5度の名誉賞(農林水産大臣賞)、昨年度は神戸ビーフのセリで一番大きい「第178回神戸肉枝肉共励会」にて名誉賞(農林水産省生産局長賞)を受賞されるなど、全国でもトップレベルの牛飼いさんでもあります。
この方の凄いところは書ききれないくらいあるのですが、とにかく現状維持で満足されているのを見たことがないです。
とにかく妥協しないです。思考に、行動に、結果にとことん向き合って常にバージョンアップされているような方です。

その上田さんが出すお肉は普通の但馬牛や神戸ビーフではありません。(※神戸ビーフに該当するお肉も牛匠上田では「但馬牛」として販売されています。)
従来の穀物メインの肥育法ではなく、ソバ、ごま、アワなどの素材を中心とした独自の自家配合飼料で育てられた牛たち。
この牛たちの脂はびっくりするくらいさらりとして、口の中に甘みが残ります。
サシはたくさん入っていてもくどくない。胸やけのしない脂。
脂の多い肉食べて不健康という方向でなく、食べることで健康になる霜降り肉。
一見矛盾しているようですが、いざ食べてみるといわれていることがわかる気がします。
とくに顕著なのが脂の質です。
魚の脂に近い不飽和脂肪酸(ω脂肪酸)を豊富に含んでいるため、こってりとした一般の霜降り牛肉とは全く別物のお肉になっています。
今回購入した牛たちも脂肪の融点が13度と驚くほど低く、生で食べても口の中ですっと溶けてしまうようなお肉でした。
(生食用のお肉は販売していません。僕は自己責任においていつも色んなお肉をまず生で食べます。マネしないでください。)
僕の説明では魅力が伝わらないかもしれないので、お肉の写真を。。。

肉の最高級部位、ヘレステーキ。


見るからに美味しそうな焼き肉用。脂の照りが違います。

そして、この切り落とし。脂だけでなく赤みの甘さもしっかり感じられとてもお勧めです!!!
僕は仲の良い方の商品でも自分が良いと思わないときは絶対宣伝しません。
いまいちな時はだんまりを貫きます。
美味しいです。
ぜひ皆さんもご賞味ください!!!

また、「お肉を家に持って帰るまで待ちきれない!!」って方も大丈夫!
店内には上田畜産の肉を使ったメンチカツやコロッケが販売しています。
このメンチカツがまた美味い。
僕が写真撮るのを忘れたくらいです。。。
そして、「牛匠上田」の正面には上田畜産のお肉が食べられるお店があります。
但馬牛いろりダイニング三國」←
こちらもぜひぜひ行ってみてくださいね!!

ちなみに「牛匠上田」の定休日は水曜日。営業時間は10:00~18:00です。

素晴らしい店です。
伸也さん、美幸さん、おめでとうございます!!!!

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として様々な農家の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛を中心に長期肥育や経産肥育、放牧牛肉の生産などをスタート。
好きなものは牛肉、漫画、純米酒、ウイスキー。ここ1年はサウナにドハマり中。

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