最終更新日2019.1.8 16:19
やり方をコロコロ変えるのはこだわりがない?
鹿児島から削蹄道具が届いた。
両刃の鎌を買うのは4年ぶり。
片刃の鎌も左利き用は初めて使う。
こういう今までやってきたことを変えることが僕は好きだ。
失敗も多いけどね。
削蹄13年。
体に合わせて道具も切り方も変えてきた。
こう見えて僕は道具や研ぎ方や切り方には凄くこだわる。
しかし、その割に決まったスタイルがない。
鎌だって両刃にしたり片刃にしたりグラインダーで削ったり。右手で切ったり左手で切ったり足の持ち方だってバラバラだ。
こだわりが無いふうに見えるかもしれない。
こだわりはある。だけどなんだっていいんだ。道具は道具。こだわりと固執は違う。
こだわりとは追求する姿勢。
固執とは執着すること。
削蹄だけじゃなく牛肉だって牛飼いだって家族への向き合い方だって同じ。
こだわっていれば変化し、更新されていくのが当たり前。
変わらないことがこだわりではない。
こだわりが固執に変わっていないか?
そこを混同しないようにしたいな。
だからこういうのはただの自己満です。
それも大切なことだけどね。
蹄カス。薄く切るときは透けるくらいの薄さで切るけど、条件次第ではこんな風にガボッと切れます。ああ、気持ちいい。。。ひと鎌で完成形に持っていけるのは年に1頭くらい。今日がその日。 pic.twitter.com/Y6mQZng3yS
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) February 2, 2018
削蹄後の蹄カス。左がグラインダーで右が鎌。 同じツメキリでもこんなに違う。個人的には鎌に美しさを感じてしまうな。牛にとっては関係ないけどね。 #牛ネタ pic.twitter.com/aY471Fli3S
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) March 10, 2018
僕はまだまだ固執だらけ。
今ある技術でそこそこやれるから、現状維持で止まってたりするんだ。
でもそれももう通用しない。
体は年々動かなくなってきて現状維持もできなくなってきている。
今日たまたまFBで削蹄の動画を見た。
オーストラリアWAGYUの削蹄だ。
突っ込むところはあるけど、それ以上にドキドキしたな〜。
https://www.facebook.com/362815520464284/videos/1693305440748612/?fref=gs&dti=421252851225073&hc_location=group
知らないことはまだまだある。
今の自分の価値観に僕は固執したくない。
固執するほど大したものを僕はまだ持ってないからね。
やり方なんていくらでもあるよね。