田中一馬ブログ

牛の毛玉は縁起物?

まっくろくろすけってご存知ですか?

別名ススワタリ

妖怪みたいにおそろしげなもんじゃなくニコニコしとれば悪さはしねぇしいつのまにかいねぐなっちまうアレです

実は僕去年捕獲しました

メイちゃんみたいに潰さないように。。。

しかも亜種ホワイトバージョンまで。。。

もはやまっくろくろすけじゃない

まさか大人になってから視られるとは思わなかったな。。。

ススワタリの正体

牛舎に生息するススワタリ

実はこれ牛の毛玉なんです

牛の餌に繊維が少ない時餌箱の中にフっと現れることがある

猫でもありますよね

体を舐めて体内に入った毛

牛の場合は反芻と一緒に口から出てきます

ちなみに冒頭の白い毛玉はダメなやつ

乾草を梱包しているプラスチックバンドを牛が間違えて食べたことが原因です

毛やプラスチックバンドなど胃の中で分解できないものがこうやって綺麗に丸くなって残ります

でも何故か草玉もあるんだよね。。。(消化する前に出しちゃったのかな?

本来牛の毛玉は消化不良の原因で決して良いものではありません

毛球症といって胃の出口の幽門が閉塞してしまい最悪の場合は死亡してしまう

中にはソフトボールくらいまで大きくなるものもあるそうです

この牛の体内から出てくる毛玉」。

調べていくと意外なことがわかりました

この但馬には昔から毛玉を縁起物として扱っている地区があったんです

縁起物の毛玉

但馬牛の原産地香美町小代区にある但馬牛ミニ博物館

ここの展示品の中に真っ黒でツルツルのがありました

これは毛玉なのか?

ん?一体これはなんなんだ?

毛玉と言いながらも全く毛がないじゃないか。。。

気になった僕は職員の方に尋ねました

あの〜この毛玉って毛が無いように見えるんですが。。。」

職員の方ああこれね木で作ったレプリカです。」

。。。。。。。。チキショーー!!!

信じちゃったじゃないか!!

しかしどうやら小代区東垣の大日堂にこの本物が保管されているらしい

但馬牛の安産祈願大日祭りに行ってきました!<上>このブログによると1年に1度1月28日の大日祭りの時だけ本尊と一緒に祀られている毛玉を見ることができるという

マジかよ。。。

大日さんとは大日如来の事

但馬や中国地方では牛の神様として信仰されています

縁起物と言われているのも本当なのかもしれない

解剖で出てきた牛の玉

そんな時に知り合いの獣医さんがこんなものを送ってきてくれました

20年前大学の解剖実習の時に牛の体内から出てきたものらしい

ん?

これ。。。

アレのアレやん!!

あの毛のない毛玉やん!!!!

僕が但馬牛ミニ博物館で見たものと大きさも形もそっくりだ

軽くて硬くて今まで見てきた毛玉とは全く違う

でもよく見るとしっかりと毛が付いている

従来の毛玉とは全く違う毛玉

よく見ると毛が生えてる。。。

こうなると是が非でも1月28日の大日祭に行ってみるしかない

そして2018年1月28日

兵庫県美方郡香美町小代区東垣にある大日堂に僕はいた

大日堂の毛玉

朝から道路も真っ白

大日堂はさらに標高の高い場所にある

300年の歴史のある大日祭

地元の畜産農家が集まり堂の中の囲炉裏にあたって牛談義をしています

もちろん全員知り合いです

堂の前には鐘があり昔は子牛が無事生まれるとこの鐘を鳴らしてお参りしていたと聞きました

僕も牛のお札と木札を買ってきた

今年も事故ゼロでいけますようにやれることをやってあとは神様に丸投げしようと思う

人の手が届かない部分もあるもんね

って、、、もったいぶってごめんなさい

しっかりと見てきました

祀られている3つの毛玉を

これが!!!

大日堂の毛玉!!!一番右は僕が持ってきた毛玉

3つとも僕の持っていた毛玉と大きさも重さも材質も同じ

大日堂の毛玉

持ってきた毛玉似てる!!!

そのうちの一つにはしっかりとした毛が生えていました

これはまさに毛玉」。

念のため東垣区の方に確認したところ「これ毛玉だわ同じものだ。」と即答していただきました

つながったーーーーーーーーーーーーー!!!!

でも結局これが何なのかはわからなかった

今回わかったことは牛の毛玉には2種類あるということ

一つは毛が丸まってできたもの

そしてもう一つが木のように硬く軽い毛玉

これが本当に毛玉なのか何かに毛が付いただけのものなのかもしかしたら奇形腫なのかもしれない

昔からこの地で縁起物として祀られている毛玉

引き続きこの毛玉の調査を続けたいと思う

でもちょっとこのままでもいいかなって

そんな気持ちも少しあるんだけどね。。。

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書いている人

しゃべらないけど発信はマメ 田中一馬(カズマ)

1978年生まれ。兵庫県三田市出身。田中畜産代表。
小さい頃から動物が大好きで北海道酪農学園大学へ入学。在学中に畜産の魅力に目覚め、大学院を休学して2年間畜産農家で住み込みの研修に入る。
2002年に独立して田中畜産を設立。但馬牛の子牛生産をメインに、牛の蹄を切る削蹄師として全国の牛の蹄をサポートをしている。
2008年に精肉部門を立ち上げ、自家産の但馬牛で放牧牛肉の生産と販売に挑戦中。
好きなものはカメラ、カレー、コーヒー、純米酒。

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