最終更新日2018.12.6 18:02
田中畜産の夫婦はこうして誕生した④(完結)
こんばんは!
兵庫県の但馬牛繁殖農家の田中畜産あつみです。
昨日まで続けて書いていました
「田中畜産の夫婦はこうして誕生した」シリーズ。
今日は完結編です!!
決め手は「勘」
はい。昨日の続きです。
「結婚を前提のお付き合いを」
視察農家さんの田中さんからの言葉に、一瞬びっくりしました。
それでもほとんど迷わずに
「はい、宜しくお願いします。」
と答えた当時の私。
周りの方や友人からの反応はと言いますと・・・・
「えっ?!早いよ!!!!」
我が家の中ではこれが普通になってしまっているのでなんとも言えませんが、世間一般で言うと早いらしいです。
では、相手の判断材料があまりない中で、なんで早く決断できたのか?
私は何をもってして決断したのか?
それはズバリ・・・・・・・・・・
勘です!!!!!
えー?!カンかよーーー!!!
はい、私もそう声をあげたくなりますが、あまり考えずに勘で決めた部分が大きいです。
もちろん、少ないやり取りの中で垣間見えた「優しさ」であったり、「強い熱意を持って仕事をされている(っぽい)」部分があったからなのですが、それらを総合的に見て、
この人と一緒にいたら面白そう
と直感的に思ったんですね。
それが決め手だったと思います。
あ、イケメンってのも結構重要ポイントでした(笑)
それにね、ロジックで考えてもわからないことって、たくさんあると思うんです。
そういう時に働く勘って、意外にあっていたりするよね。という実感もあります。
その後もスピーディに事が進み
岩手と兵庫の遠距離だったので、携帯でのやり取りをしながら
・2回目に会った時には私の実家へ一緒に行き
・3回目は確か、田中さんの所属する地元の畜産青年部の視察旅行がたまたま岩手県だったので、そこでちょろっとだけ会い
・4回目にして私、兵庫へ移住→入籍
とてもスピーディ結婚でした。
(↑これ私です)
式は挙げませんでしたが、「写真は記念に撮っておこう」と、実家へ行った時に撮ってもらいました。
その後、牛舎で仲間がプチ結婚式をしてくれたり、牛飼い先輩方をお呼びしてミニミニ披露宴もしてもらいました。
田中さんの研修先の親方の奥様が、
「やっぱりケーキ入刀があった方が良いと思って。」
と、大きなケーキを用意して、自宅から包丁まで持ってきてくださったのが、今でも鮮明に覚えています。
どれもとっても嬉しかったです(^^)
それにしても、こうして振り返ると、実家の両親もこちらの家族も、よく承諾してくれたなぁとしみじみ思います。
我が子がこんな風に相手を紹介してきたら・・・・・
受け入れられるか自信があまりありません(笑)
その節は、いや今も、本当にありがとうございます!!
あの時の勘は合っていたと思うんだよね
これだけ書くと、順風満帆に事が進んでいるように見えますが、他人同士が一緒になるわけですから、やっぱり色々ありますよね。
ブチ切れて、「もう嫌だ!!!!出て行ってやるーーー!!!」
こんな風に泣きながら車で飛び出して行ったことも、一度や二度ではありません(笑)
追い込まれて動けなくなったこともありました。
そんな時、いつも
「私の方が我慢していて、一馬さんは好き勝手にしている」
と思っていました。
でも、そうじゃないんですよね。
主人が動けなくなった時もあって、私も動けなくなった時もあって。
順調に牛さんが育てられる時もあったりして、子供達もすくすく大きくなっていけてて。
それって、全部私一人で出来ていることなんだろうか?
違いますよね。
良いことも悪いことも、お互いがお互いに影響しあって、支え合って生活しているんだと思うんです。
結婚して丸9年が経ちました。
その間に変わっていくもの。変わらずにあるもの。
その変化を絶えず共有できる人がずっとそばにいてくれる。
それってとても幸せなことですね。
あの時、勘で結婚を決めましたが、その勘は合っていたと今は言えます。
ありがとう、一馬さん。
これからもよろしくね。