最終更新日2019.1.8 11:42
大阪のいじり文化にあたたかさを感じた出来事
こんばんは。
兵庫県で但馬牛の繁殖農家・精肉販売をしております、田中畜産あつみです。
明日からの週で8月も終わり。早いですねー。
もう夏休みが明けたところも多いかと思います。
我が家のあたりは8月いっぱいまでお休みで、9月一日から新学期のスタートです。
夏休みの宿題、どうなってるのかなぁ・・・・
ドリル系は早々に終えてたけど、日記とか・・・・書いてたかな。
明日確認しよう、うん。
そう、もう夏休みも終わります。
なかなか遠くに旅行とかはしにくい牛飼いですが、やっぱり夏休み、家族でお出かけしたいな。
休み明けに「うちも旅行行ってきたんやで!」って、子供たちに思ってもらいたいなぁとずっと思っていて。
だから、前もってチケットを予約して行ってきました!
大阪はなんばのグランド花月へ〜。吉本新喜劇を見に〜!
すごい人だったよー!
はい。
いつも土曜日のお昼からテレビで見ていた吉本新喜劇。
特に娘が好きで、以前お友達もここへ行ったことを何度か聞いていたんです。
そんな理由もあってのグランド花月。
大阪市内まで車は運転微妙ということもあって、電車で行くことに。
娘と長男は学校行事で一回乗ったことがあって、次男は本当に初めての電車。
まぁ、みんな初めてと言っても良いくらいの電車旅です。
それはもう、テンションはずーーーーーーっと高いまま(笑)
最寄り駅まで車で1時間ちょっと、そこから大阪まで電車で2時間強・・・・って遠ーーーーー!!!
何度も大阪行ってますが、改めて時間見ると遠ーーーーー!笑
でも、子供たちもそんなに飽きることなく過ごしてくれたので、すぐに到着しちゃいました^^
バタバタとお昼ご飯をかき込み、いざ劇場へ!
しかし、ここでハプニングに気がつく。
12:45からの吉本新喜劇のはずが、まさかの漫才。。。あ、あれ、間違ったの???ってね。新喜劇って色々ある中の大トリなんだね。知りませんでした。大幅に帰る時間がズレだけど、それも含めたラッキーな日だったと思う。あとは3時間半の帰路をスマホ見ながら使おうと思います。ふへー。 pic.twitter.com/UAidj6kBiw
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) August 25, 2017
あれ?新喜劇って、漫才とセットになってるの?
というか、漫才のトリが新喜劇なのね・・・・・
しまったアァァァーーー帰りの電車の時間がああぁぁぁぁー!!!
うん。そういう間違いもあるよね、人間だもの。
今後よしもとのチケットを取る機会がありましたら注意してくださいね!
大阪の漫才の懐の深さを体感した出来事
さて。そんなハプニングもあったものの、最初に漫才を見ていく田中家。
夏休みもあって、劇場は満員お礼。
ふと、斜め前の方を見ると、「障害を持った方かな」という感じの方たちが座っているのがわかりました。たぶん養護学校の子達かな?
その中の一人が、割と大き目のリアクションをしていて(漫才と少しズレたタイミングというのもあって)、その周辺の方の雰囲気が硬いというか、ちょっと迷惑に感じているだろうな。
という空気が伝わってきました。
それは私だけではなく他の方々も気がついているようで、すごく胸がキュッとなって。
笑いは起こるけどなんだか寂しさも感じている最中に出てきたのは。
テンダラーのお二人。
オォ、テレビで見たことあるわ〜と思いながら拝見していると、ちょうどお二人の掛け合いが止まった一瞬。
先ほどの方が大きい声を出したんです。
そしたら間髪入れず、テンダラーが「ん?」「ん?」「ん?」「ん?」とわざとらしく舞台でキョロキョロし始めてから。
「コラーーーーーーーー!!」
「めっちゃ良いタイミングやったなぁー!」
って。
(テンダラーのネタのコラおじさん)
そしたら劇場がブワアァーーーーーー!!!!と盛り上がって大きな拍手!
それはテンダラーだけでなく「ネタ」をふった彼に対しての拍手だったんですね。
一気に、ガラッと、会場の空気を変えました。
そこからまたスムーズにネタへ戻って行ったのですが、もうね、あのライブの感じは上手に説明できません。
ただ「スゲーーーーー!!!」の一言。
お笑いって、テンダラーってスゲーーーーー!!!
そこから次の「もりやすバンバンビガロ」へつながったのですが、もりやすさんもめっちゃお上手!
私はお見かけしたのは初めてでしたが、観客へのいじりとかすごくお上手で、一番いい感じの空気だったんじゃないかな?
本当のいじりはあったかい
実は、よしもとのチケットを取ったことを子供達に話した時、長男はあんまり行きたそうな感じではありませんでした。
電車の旅も終わりビールを飲んだ僕は助手席。車の中でもずっと元気な子供達です。実は最初長男は「見に行きたく無い」って言ってました。「ダメなことで笑うから」って。イジリとイジメは違うけどその気持ちはよくわかる。だから電車もメインにしたんだよな。「全部楽しかったね」この言葉が嬉しいね。 pic.twitter.com/BEUI334d9k
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) August 25, 2017
いじりといじめ。
この二つは違うものですが、長男が「嫌だ」という気持ちもよくわかります。
私も嫁ぐ前や嫁いでからしばらくは、関西、特に大阪の笑いが苦手でした。
こちら独特の「いじり」の文化に馴染めず、ともすればいじめにも見えるし。
その意識が変わったのも、吉本新喜劇を見始めてからでした。
もしかしたら、テンダラーのあのいじりも、タイミングがちょっとでも違ったら面白くなかったかもしれません。
あのベストなタイミングでいじれたのは、劇場の空気だったり観客の様子だったりを、めっちゃ見ていたからだと思うんです。
ふと、お世話になっているマックスブログ塾の壁下塾長の話を思い出しました。
「(自分自分じゃなくて)まずは周りの動きや空気をよく見ぃやー」
大阪でクリーニング店の社長をされながらブログの書き方(というか諸々)を教えてくれる壁下さん。暴君ですが中身は良い方です(多分)。
相手を落として終わりではなくて、最終的に相手をあげちゃう。
いじってる方も面白いし、いじられてる人も嬉しいし、周りの人も楽しくなるような。
そのためにも、自分自分ではなくて、周りをしっかりと観察。
本当のいじりって、すごくあたたかいなぁ〜。
大阪のお笑いの懐の深さを感じたのでした。
(たぶんテンダラーさんがすごいってのもあるだろう)
これって、すごく高度な技な気がします。経験値もいるんだろうし。
難しいけど、周りを見る余白を常に持っていたいです^^
よしもと、生で見られて良かったです♫