最終更新日2017.6.27 23:00
食べることは、相手や自分自身を大切にする行為だなと思う
「うちの料理の先生は、おとうちゃんや」
こんばんは。
兵庫県で但馬牛の繁殖農家をしております、田中畜産三児の母あつみです。
先日、小学校で牛乳アレルギーが出た長男。
かかりつけの小児科の先生ともお話し、ひとまず今年度は、給食の牛乳・乳製品を除去することにしましょうか。
ってことになりました。
それで、牛乳の代わりにどんな食材をご飯に取り入れようか?を教えてもらいに、今日、病院の栄養指導に行ってきました。
事前に、普段の食事内容をメモ・写真撮影しておいて、それを元にお話をしていきます。
長男は今6歳。成長期。
この時期のカルシウム摂取の大切さ。お家で飲めるときは牛乳もOKで、その上で豆乳も代わりになり得る事やレシピを教えてもらいました。
それがお仕事と言えばそうなのかもしれませんが、こうして色々調べて頂いて、とても有り難かった。
折に触れ、子育てって一人では出来ないよなぁって思います。
周りの家族や地域の大人、ママ友や先生などなど。
困った時にはお話を聞いたり、プロもいるんだから頼ったら良いんだよね。
以前はそう思えませんでしたが、長男や次男の食べ物アレルギーをきっかけに、少しずつそう思えるようになりました。
お料理は、自分や相手を大切にする行為だと思う
普段のご飯の感じを見たところ、内容はこれで良い感じで、あとは飲む牛乳(カルシウム摂取源)の部分を補えば良い感じだそうで、ホッ。
そうそう。長男や次男の食べ物アレルギーをきっかけに、ご飯のことをより考えるようになったんだよね〜。と、懐かしく思い出しました。
元々食べることや料理が好きでしたが、そんなに力を入れていなかった一人暮らし時代の自炊。
それから結婚して家庭ができて、少しずつ料理を気にかけるようになってきた頃の、長男の食べ物アレルギー発覚。
当時は牛乳・乳製品だけでなくて、小麦や卵など色々引っかかってて、「何食べさせたらいいんだろう?」と本当に悩んで。
そんな状態なので、お惣菜とか市販のおかずとかは買えず、手作り。
どんなのだったら美味しく食べられるかな?を考えながらのご飯作りでした。
成長するにつれて体も大きく強くなっていって、今ではほぼなんでも食べられるようになりました。
今回は反応が出てしまいましたが、普段は牛乳・乳製品も食べられていたんです^^
子供の成長ってすごいですね。
でね。
このご飯作り。私一人だけだったら、そんなに力を入れていないままだよな〜って。
きっと、家族がいるから考えたんだよなって思うんです。
今日のブログの言葉は、何年か前に放送されていた、NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」で出てきた言葉なんです。
主人公のおばあちゃんはお料理がとても上手なのですが、なんで上手なの?という質問の返事がこれ。
「うちの料理の先生は、おとうちゃんや」
だったんです。
旦那さんが「美味しい、美味しい」言うからもっと美味しいの出そう。そう思いながら作っていたら、いつの間にか美味しいご飯が作れるようになっていたんだよ。って。
そのシーンがとても印象的でした。
そうだよね、って。
家族のために作るご飯。自分のために作るご飯。大切な友達に作るご飯。お料理や食事って相手や自分自身を思う行為だなぁと感じます。自分も相手も大切に見つめる時間。思いをかける時間。そこに私の仕事が通じてるというか、行き着く先はそこなのかな。そんなことをふと思う。
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) June 27, 2017
そんなことを思いながらツイート。
美味しいもの食べたいなー。とか、美味しいものを食べてもらいたいなー。とか。
「食べ方は生き方」という言葉も聞きますが、そんな感じ。
美味しいものを食べたいし、大切な人にも食べてもらいたいし。そこに込める想いや時間は、自分自身や相手への愛情だと思うんです。
超美味なカレー食べに行こ!とか。
お誕生日のお祝い、お家でご馳走作ってケーキもホールの買おう!とか。
ミニトマトのはちみつレモン漬けは、湯むきした方が味も馴染むから湯むきしよ。とか。
その一つ一つの思いが、優しくてあったかい心。
我が家の牛飼いの仕事も、その思いに通じているというか、行き着く先はそこなんじゃないかな。
牛飼いやお肉屋さんというフィルターを通して、その優しい気持ちを持ってもらうお仕事をしているのかなぁ。
そんなことをふと思う。
今日、栄養指導に行ってよかったな。