最終更新日2019.1.8 18:22
和牛のオリンピック、第11回全国和牛能力共進会に行って来ました。
こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。
9月7日、宮城県で行われる全国和牛能力共進会に行って来ました。
おはようございます。ただいま宮城県で行われる #全国和牛能力共進会 に向かっています。どんな牛とどんな人達と出会えるのか。今からかなり楽しみ。そんな空港のスタバで、後ろに座っていたのは近所の牛飼いっす。マジかよ。何処までも日常感が薄れないね。では行ってきます。 pic.twitter.com/MrUhc9GevF
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 6, 2017
全国から500頭以上の牛が集まる5年に1度の和牛のオリンピック。
色々な牛がいて色々な牛飼いが全国から集まります。
見てるだけで面白い。
もちろん勉強にもなる。
5年に一度で第11回なので、もう半世紀以上の歴史がある全共。
ただの美人コンテストではなく【能力共進会】。
和牛の進む方向性を確認していく場でもあるんです。
ここで示される方向性すべてが賛同というわけではありません。
それでもこの全共の意義は大きいと思っている。
今回の第11回全共は東日本大震災の復興を伝える共進会でもありました。
結婚前から何度も足を運んでいた東北。
その中で妻との出会いもあった。
震災からは一度も行く事ができなかった東北の地に来れたことは、僕の中では牛の優劣以上に大きなことでした。
結婚するまでは何度も行っていた東北。気づけばすっかり行く事もなくなっていた。妻は何度か帰っていたけどね。10年ぶりの東北。震災後は初めてになる。その爪痕が何処にあるのか、道を走っていてもよく分からない。そんな事を思いながらの仙台。さあ踏みしめて牛を見よう。 #全国和牛能力共進会 pic.twitter.com/uKnaSYnaAT
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 7, 2017
我が家は牛を飼っているため、夫婦で家を空けることはタブーです。
実際子供が生まれてからは10年近く妻と一緒に家を空けることはなかった。
でも、今回の全共はどうしても一緒に行きたかったんだよね。
全共初日のレポートです
ではでは写真とツイッターで全共の初日を見てみましょう。
まずは開会式。
第11回 #全国和牛能力共進会 会場に到着です!!ただいま開会式。すげー人っす。全国の牛飼いの方々、見かけたら声かけて下さいねー。さあ、妻とこれから牛見に行ってきます!! #和牛の祭典 pic.twitter.com/P7TV8ZEQxO
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 7, 2017
開催期間中最も人が少なかったといわれる初日ですが、この人人人人。。。
報道陣もハンパない。。。
えんじ色の帽子が兵庫県代表。
開会式をそっと抜けて牛のいるブースに入ります。
畜舎は関係者以外立ち入り禁止です。農協から畜舎入れるパスをお借りして見て回ります。他所様の牛さんなのでインカメもしません。なんだろうこの雰囲気は。ブワァッと何かが上がっていく感覚。自分のレベルが違くて焦ってもなくて。なんなんだ自分。やろう。 #全国和牛能力共進会 #和牛の祭典 pic.twitter.com/5k0ujjqZit
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) September 7, 2017
同じ黒毛和種という牛であっても各県それぞれには特徴があります。
その中でも兵庫県の但馬牛は完全に異質。
見た感じから既に別物で、もう違う品種だと言って良いんじゃないか。
各県の牛を並べて見ていくと、改めてそんな事を感じてしまう。
牛も好きだけどこういったお札も好き。
牛のまやには所々にお護りやお札が貼られている。こういうのってその土地土地で違うから見ていて楽しいんだよね。僕も牛舎にはお札を貼っています。神頼みや神通力をあてにしてる人なんていない。この札一つも牛への思いの形だと思うんだよな。 #全国和牛能力共進会 #和牛の祭典 pic.twitter.com/XfjRmVjTyu
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 8, 2017
午後からはいよいよ審査の部に入ります。
初日に行われたのは今回から始まった高校生の部。
今回から新設された部門、高校生の部。牛さんの評価と生徒達の取り組み発表で審査されます。配分は50:50。発表も大事な要素みたいです。全発表が終わって牛さん達退場。結果を待ちます。それにしても歩く牛さんって可愛いよね。 #和牛の祭典 #全国和牛能力共進会 #夢メッセみやぎ pic.twitter.com/WWvbGj4Cya
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) September 7, 2017
兵庫県からは地元但馬の但馬農高が出品。
ぱっと見て明らかに目を引く牛でした。
そして気になる結果は以下の通り。
但馬農業高校は惜しくも3位。
高校生の部結果発表。牛さんの評価だけでは宮崎、岐阜の飛騨高山、兵庫但馬の順。総合順位は最優秀賞飛騨高山農業高校、優秀賞1席宮崎高鍋農業高校、優秀賞2席兵庫但馬農業高校。でした。お疲れ様でした。#和牛の祭典 #全国和牛能力共進会 #夢メッセみやぎ pic.twitter.com/dw8hRfwz3O
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) September 7, 2017
黒毛和種の中でも最も小さい但馬牛。
さらに月齢が最も若いという中で、全国3位は大健闘だったと思う。
でもきっと悔しいだろな。
最低でも2番に入ると僕は思ってた。
それだけ目につく牛だったし、それだけ思いを注いできたのが伝わったから。
高校の部で優勝した飛騨高山農業高校。僕の見立てとは違ったけれど、牛を見るその姿から本当に牛が大好きなんだなって伝わってきた。いろんな好きがあるし、いろんな本気がある。ただただ牛が好き。そんな好きがストレートに響いた高校の部でした。見れて良かったな。 #全国和牛能力共進会 pic.twitter.com/5G0n9fZITT
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 7, 2017
優勝は岐阜県の飛騨高山農業高校。
僕の見立てとは違ったけれど、牛を見るその姿から本当に牛が大好きなんだなって伝わってきた。
いろんな好きがあるし、いろんな本気がある。
「ただただ牛が好き。」
そんな好きがストレートに響いた高校の部。
見れて良かったなって心から思った。
全共は出会いと発見の場
全共で楽しみにしていたのは審査だけではありませんでした。
5年に一度ということもあり、畜産に関する企業が一堂に集まり行う展示会や、各県のお肉の食べ比べ、そしてそこで会う人たちの濃さも全共の醍醐味です。
写真には収まらなかったけど本当にたくさんの知り合いと会うことができた。
インカメうざーーーー!!!ってくらい #全国和牛能力共進会 ではたくさんの友人知人に会う事ができた。写真撮れなかった人も数多くいたけどね。みんなSNSで繋がってるから大丈夫。全く面識ない方からもたくさん声をかけていただきました。発信し続けること。見てくれている人は必ずいるから。 pic.twitter.com/XesqPFiztO
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 8, 2017
ほんとはもっと見たかったけど、牛も子供も待ってるので初日だけ。
名誉賞は種牛の部が大分県、肉牛の部が宮崎県。
肉牛9区1席の鹿児島県など九州勢の底力や、鳥取県の10年間の取り組みの成果がはっきりと見えた全共だったと思います。
『兵庫県で牛を飼うということはどういうことなのか。』
そして、全共や各種ブランドの肩書きがまったく関係ない牛肉販売のあり方の確認。
自分の中では思うところがたくさんあった。
また5年後、次は鹿児島です。
今度は子供もつれて行きたいな。
最後は宮城全共のマスコット、牛正宗君で締めくくろうと思います。
牛政宗くんやん!!クオリティ高いけど、コレ全部牛政宗くんやん!!!全共で最も会えて嬉しかったのは実は牛政宗くんかもしれない。 #全国和牛能力共進会 #和牛の祭典 #牛政宗くん #グッズ見つけられなかったのが心残り pic.twitter.com/kmJfgiRrOU
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 8, 2017
過去20年の全共キャラクターの歴史。左上から97年岩手、02年岐阜、07年鳥取、12年長崎、そして17年宮城の牛政宗くん。和牛業を営んで16年。その革命的な可愛さに痺れた一日だった。 #全国和牛能力共進会 #和牛の祭典 #牛政宗くん pic.twitter.com/Eky7FZKlnf
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) September 8, 2017
以上っす。
したっ!!!!!!!!!!
また来るよ、東北。