最終更新日2019.1.8 18:46
2017年度、放牧敬産牛肉スタートです!!
こんにちは。
但馬牛繁殖農家のお肉屋さん、田中畜産の田中一馬です。
ようやく今年の放牧がスタートしましたーーーーーー!!!
ずらーーっとツイートで振り返ってみますね。
放牧場ができるまで~準備編~
放牧準備は6月1日からスタート!!
なんと、まだ雪が残っていました。。。
まじかよ。。。
マジかよ!!まだ雪あるの!?どこだよここ。。。 #万場スキー場 #放牧は来週から pic.twitter.com/o1nKI5qbnQ
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 1, 2017
電柵を張ろうとしたら牧場内には人がいっぱい。って誰ーーーーー!!!
せっかくなので少し手伝ってもらいました。
押忍!!
放牧場に電気柵の設置に来たら、知らない人がいたよーーー!!!凄いこといたよーーー!!! #せっかくなので手伝ってもらいました #誰だったんだろう pic.twitter.com/MM2rlAh7TU
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 1, 2017
6月4日。
再度資材をつんで放牧場へスタートです!!
ってコラーーーーー!!!
さあ、資材も積んだので山へ上がります!!ってコラーー!! #放牧場へGO pic.twitter.com/5j79M1EZYv
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 4, 2017
って、コラーーーーーー!!!!!
ってコラーーーー!!! #放牧場へGO pic.twitter.com/xiJhXoly5t
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 4, 2017
子供たちを家に残し、まじめに電柵張り。
さあ、電柵張るで!!絶景見るのは最初だけ。あとはポールとハンマーしか見ーひんでーーー!!! (@ Manbaスキー場) https://t.co/4WhwJhLRSC pic.twitter.com/DQ7OeAYcB5
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 4, 2017
って、コラーーーーーーーー!!!!!
さあやるで!!本気出すで!!!ポールとハンマー少し置いて、こいつで本気出すでーーーーー!!! #虫の日 pic.twitter.com/aaf8NN64iU
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 4, 2017
こんな調子なので、当然翌日も作業です。
爽やかな自然の中にいるともじゃもじゃパーマも自然に見えるね。そう、自然ってもじゃもじゃです。あっちもこっちももじゃもじゃだらけ。それで成り立っているし、それが美しく感じる。だから今日も僕は自然体でいられます。ではでは今日も電気柵張っていくよーー!! pic.twitter.com/sXhKwSmZ51
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 5, 2017
毎回何かを忘れる僕ですが、現場力には定評があります。
この電気柵のポールはグラスファイバー製。曲げても折れにくく一般の太めポールよりも使いやすい。ただね、手がチクチクする。グラスファイバーってガラス繊維。きっと細かいのが刺さってんだよね。今日は手袋忘れちゃったので靴下で頑張ります!!隙間から刺さってる気もするけど靴下で頑張ります!! pic.twitter.com/Tccu87BrsC
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 5, 2017
実はワラビが意外に多い放牧場。
放牧場の管理について思うことをブログにしました
【放牧は持続的な農法だって思ってませんか?搾取型放牧から循環型放牧へ。】
放牧場で大きな問題となるワラビ。牛はワラビ中毒で死亡することがある。専用の除草剤と刈りとりの併用でもワラビの殲滅は難しい。持続的な野草放牧地のあり方って何だろう。過放牧が放牧地をワラビ畑に変え、牛が放せなくなった場所が年月をかけてススキ草地へと戻る。放牧で循環は難しい。 #牛ネタ pic.twitter.com/SE6LZ2xwji
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 5, 2017
そして、ワラビに負けじと多いのがマダニ。
これもブログにしました。
草地や山を歩くときは地下足袋や運動靴が歩きやすいのですが、丈のある長靴がオススメです。ダニのアタックも防ぎやすいし、マムシを踏んでも長靴が守ってくれます。蒸れるし歩きにくいけどね。。。 #命最優先 pic.twitter.com/sc9jMIt68r
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 5, 2017
牧場にはたくさんの生き物がいます。
6月は鳥たちも産卵の時期。
これはなんの鳥だろう?この時期、鳥たちは子育て中。ススキの根元によく巣を作っています。この子は生後4日くらいかな? pic.twitter.com/eyfxDy6tXP
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 5, 2017
放牧場では絶対必須の水槽。
夏は水着で入りたいくらいいい景色なんだよね~。
澄んでいるときは日本海まで一望できます。
休憩やでー。山仕事ってキツそうだけど、蒸れた足だってすっきりできるんやでー。 #水飲み場 #湧き水 #万場スキー場 pic.twitter.com/vzDx1POxPO
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 5, 2017
あっという間に10日が過ぎ、6月14日
あちーーー!!今日も放牧場です。あと2日は整備にかかるかな。。。いつ来ても山は気持ちいい。でも帰ったらいつもグッタリする(笑)こんなグッタリがまた気持ちいいと思う今日です。 放牧をする為の過程ではなく、この時間そのものに意味を感じたいな。今を見ていたい。単純作業も僕の時間だもの。 pic.twitter.com/5heKgvFRjy
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 14, 2017
ワラビが蔓延る中でちょこっと見つけた野芝。
こういうの見るとすごく嬉しい。
1畳も無いけど野芝が生えていた。これだけでテンションが上がる。再生力、草密度ともに万能なノシバ。8haの1畳。50,000分の1。こういうのいいね。10年かけてこいつを広げて行きたい。 #牛ネタ #放牧 #万場スキー場 pic.twitter.com/zxPB8umE60
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 14, 2017
翌日は電機柵本体の取り付けです。
眩しー!!太陽って暑ーー!!牛たちを囲む柵は電気柵。お日様のエネルギーを借りながら、牛の放牧を行います。ソーラーパネルからバッテリーに。バッテリーから機械を通して電気を流す。8haと広いのでソーラーも特大サイズっす。さあ集めます!!太陽のエネルギーを集めるよーー!!!
#牛ネタ pic.twitter.com/rAwedBXiuj— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 15, 2017
年に1回の刈り取りではワラビの駆除は追いつかない。
ここを見ているといつもそう感じます。
牛にとってワラビは本当に厄介者。
一昨日のブログ(https://t.co/SIcKqlmAnH)にも書いたロッジ下のワラビ畑。今日来たら全て刈り取られていました。マジかーーーーー。こんだけちゃんと刈り取っててもワラビって絶えないのかーーーー。 ワラビ駆除難しいな。。。 pic.twitter.com/rONcClG1ys
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 15, 2017
電気柵のポール打ちも一人で行うと時間がかかります。
妻は牛舎で牛飼い、役割分担も大事です。
暑い、汗止まんない。。。髪切りたい。。。一人で作業すると、資材を担いで山を降り、また登って山を降りの繰り返し。効率めちゃ悪い。しかし、どれだけ山を歩こうが、どれだけ資材が重かろうが、カメラは絶対離しません!!カメラは身体の一部です!!! #シャッターチャンスはいつも側に pic.twitter.com/Ndvj58lVC9
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 15, 2017
そして翌日
ようやくポール打ちもゴールが見えてきました。
今日は電気柵の線を張っています。それが終われば電線の下草刈り。遥か下の軽トラの場所まで何度も何度も往復です。でも大丈夫。ようやく体が慣れてきました。うん、今日で体重1kgは絞りたい!!スイーツ取りながら絞りたい!!!そんなことを思う僕です。あ、もうお昼だね。 pic.twitter.com/nEJgfJmzoq
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 16, 2017
ポール打ち込みの次は電線張りです。
って誰やーーーーーー!!!
こんな巻き方したの誰やーーーーーーー!!!!
誰だーー!!電柵の線、ボビンに2線同時に巻いたのはーー!!!絡まって絡まって作業時間5倍増しやで!!500m巻きの線を数m伸ばしては、絡まった線をニッパーで切って結び直す。延々とこの繰り返し。マジかよ。。。ちなみに昨日のボビンは3線同時巻き。ハンパない。。。 #犯人は俺なのか? pic.twitter.com/iCP7pdg164
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 17, 2017
耐油長靴の安全神話が僕の中で揺らぐ中、
なんと昨年のススキの軸が長靴を貫通してしまいました。。。Achillesの耐油長靴なのに。。。今まで数々のマムシを踏んで捕まえてきた僕ですが、今日僕の中で「長靴はマムシに通用しないかも」と大きく心が揺らいだことは事実です。長靴、過信するなかれ。現場からは以上です。 pic.twitter.com/VksOPI5Xbr
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 17, 2017
作業を中断して一人で電線の巻き直しです。
全く仕事にならないので、ボビンの巻き直し。2線巻きされたボビンから2つの空ボビンにそれぞれを巻いていきます。見た目以上に地味。でもこれしかない。さあ、いーとー巻き巻きやんぞーーーー!!引いて引いてトントントンやんでーーーー!!! pic.twitter.com/QrlTJWfOUZ
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 17, 2017
1時間経ってもまったく終わらない巻き直し。
助っ人を呼んで作業再開やで!!
ボビン出来たで!!助っ人が来てくれたおかげで2時間で出来たで〜。って2線巻きハンパないわ。。。仕事のロスは尋常じゃないけど、遊びだと思えばまぁ良いかな。。。わざわざ40分かけて手伝いに来てくれてありがとう!!さあ、これから仕事します!!!! pic.twitter.com/TvuECv5BZc
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 17, 2017
放牧場の意外な落とし穴のケアも済ませて
一見過ごしやすい放牧場ですが、実はこんな落とし穴があるんです。。。 pic.twitter.com/HX7MToAWGW
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 17, 2017
ようやく放牧の準備が完了です!!!
のべ7日間の工程でした。
終わったでーーーー!!!やっと放牧場の整備終わったデーーーーー!!!これでようやく牛たちを出すことが出来ます。火曜日にマダニの駆虫薬が来たらいよいよ放牧!!今年の放牧敬産牛肉スタートすっぞーー。 #お肉になるのは半年後 pic.twitter.com/eVJZF3bztv
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 17, 2017
2017年度、放牧開始です!!
ということで、いよいよ放牧スタートでーす!!!
放牧するためには牛の準備も必要。
まずはマダニ対策から。
ダニの増加によって、今年は3種類の防御網を敷きました。
一般的なバイチコールも、牧場によっては背中にかけるだけでは不十分だと思っています。
※牛のマダニ対策についてはこちらのブログを参照くださいね。
放牧する牛たちのマダニ対策。フルメトリン製剤とイベルメクチン製剤に加え、今年は耳標タイプのペルタッタグも併用。孵化を抑制するIGR製剤のダニレスも検討しましたが、ダニの様子で判断したいと思います。もちろんフルメトリンは背中添下に加え陰部、乳房、脇などに塗布。 #牛ネタ #マダニ pic.twitter.com/Nb2aNXPvYN
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 25, 2017
そして放牧用に削蹄。
2ヶ月ぶりに鎌を持ちました。。。
石ガラが多いので普段よりも角度をたてて底は厚めの蹄に調整。
2ヶ月ぶりに削蹄をしました。家の牛を4頭。。。体力も筋力も牛をコントロールする感覚も全部が衰えてた。たった2ヶ月で情けない。。。それだけフィジカルに頼った技術だって事。絶対に追随されない自負もある。でも油圧枠場を使えば誰でも削蹄はできる。僕の自負って何だろう。そんな事を強く思う。 pic.twitter.com/cS8VokFUA0
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 25, 2017
牛の準備が出来たらいよいよ放牧スタートです!!
晴れたーーーー!!放牧場に行くで!!まずは5頭出すでーーー!!! 片道45分、うち山道15分。細心の運転で出発です!! pic.twitter.com/M9MYlofzni
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 26, 2017
あれ・・・・?
あれ?今気づいたけど、、、助手席に誰もいないよ。。。あれれ?奥さん、どこ行ったんだろう。。。?#竹野海岸 #朝からダイビング pic.twitter.com/I5Da8qWzQH
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 26, 2017
あれーーーーー!!
何してんのーーーーーーー!!!!
佐津とは全然違う砂質!透明度も抜群、白砂が日に反射して水面キラキラ✨ビーチではこれしなきゃ! (@ 竹野浜海水浴場 in 豊岡市, 兵庫県) https://t.co/nYxm0o2XWC pic.twitter.com/afUk4OiphW
— 田中あつみ 但馬牛飼い精肉店【田中畜産】 (@tanatiku) June 26, 2017
すいません、動揺しました。。。
気を取り直して牛たちをトラックからおろします。
事故を防ぐために牛の鼻は低く低く。
牛を車から下ろすけど即戻って来るしーー!!1時間ほど様子を見なきゃダメだな。。。早く落ち着いてなー。 pic.twitter.com/qsRAJ9Lmly
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 26, 2017
牛たちをすべて放して、いよいよ放牧スタートーーーーーー!!!
やっぱり放牧はいいな。
これから牛たちの体の組成が変わっていく。
その変化を見るのも楽しい時間です。
お肉になる12月まで、牛たちの変化をお楽しみにー!!
番外編~牧場にいる動物たち~
放牧場には牛だけではなくさまざまな動物がいます。
イノシシや鹿は牧区内に必ず常駐。
今日の放牧場にて。茂みの中に隠れていて、いきなり走り出したのは子鹿。多分生後2ヶ月未満。牛では逃げないのにね〜。人は怖いみたい。そりゃそうだ。 pic.twitter.com/SUL36pctjb
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 26, 2017
そうなってくるとやっぱり次は。。。。
そう、
あの動物です。。。
はい。
熊、イターーーーーーーーーー!!!!
熊イターーーーー!!! pic.twitter.com/2gmmmdMLmn
— 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) June 27, 2017
せっかくすぐそばにいたのに、カメラカメラしていたらあっという間に崖の上まで逃げてしまいました。。。
次こそはしっかりとカメラに収めたい。
そんな2017年夏。
さあこれから半年間、放牧楽しんでいくよーーーー。