最終更新日2019.1.8 16:21
逃走距離が0mが牛との理想の関係?
こんにちは。田中畜産の田中一馬です。
動画を使ったブログ投稿っていいですね~。
文字と違って動きがあるので伝えやすい。
捕まえ方がイメージしやすい。
と、いうことで今日も動画を使ってお届けしますね。
今回登場する牛は、なんと逃走距離が0m!!
逃走距離が0mってことは【逃げない!】ってことです。
・・・・・・はい、逃げない牛です。
すぐに捕まえられます。
動画の必要もありません。
いや、何かね。
「お前のとこの牛、神経質やな!」とか。
「一馬君って牛に嫌われてるよね。」とか。
「逃げるってのは飼い方が悪いんだよ。」とか。
言われていませんが、逃げない牛ももちろんいるよって伝えておかなきゃね。
逃走距離が0mというのは一見するととても良いことのように思われます。
もちろん逃げ回る牛よりは逃げない牛の方が扱いやすく、牛もストレスを感じにくいので良い点はたくさんあります。
しかし、人に慣れすぎることで困ることもあります。
牛と人間には何百キロもの体重差があります。
たとえ牛にその気がなくても、首を振った時に角が刺さったなど思わぬ事故につながるケースもあるのです。
また、雄牛になると気性も荒く攻撃的になることもあります。
昔、兄弟子が削蹄先で雄牛に角で挟まれたときは「もうだめだ。怪我は避けられない。。。」と思ったものでした。
逃走距離は牛の生まれ持った性格、性別、血統、管理、月齢などで変化します。
どの逃走距離がベストかはわかりませんが、その牛にあった距離感を大事にして関わっていきたいと思います。