最終更新日2019.1.8 11:38
小学校の「ふるさと教育」の見学を受け入れてみて思った事
今日は、我が家の娘が通う小学校の子達が、課外授業として我が家にやってきました。
地元但馬の宝である但馬牛について、親しみと誇りを持つ機会とし、働くことの喜びや工夫を知る。
と、頂いたプリントに書かれていました。
こういう「ふるさと教育」って良いですね!!!
こんばんは!
兵庫県で但馬牛の繁殖農家をしております、田中畜産のあつみです^^
いやー、良いですね、ふるさと教育。
地元の産業を勉強する機会って、大人になると意外に取れない時間です。
子供の頃から、
「僕たち・私たちの住んでいるところにはこんな産業がある」
と知れるのは、その人の人生をちょっと豊かにしてくれると思っています。
なので今回、学校の先生から見学の依頼を頂いた時も、喜んでお話を受けたのです。
牛さんを見ながら説明をしたり、作業を手伝ってもらったり。
撮っておいた牛さんの写真を子供たちに渡して
「この牛さんはどこにいるかな?」
クイズを出したりと、楽しい一時間でした。
ありがとうございました!
目に見えないけど、ふるさとを思う気持ち
以前もブログで書きましたが、牛舎に病気を持ち込まないように、基本的に一般の方の牛舎見学・立ち寄りは受け付けていません。
ですが、友人や牛飼い関係者、それに地元の方や子供たちの見学は喜んで受けます。
それは、地元の子供達に、
「但馬牛って、こんな牛さんなんだよ。こんな風に飼われているんだよ。」
というのを知ってもらいたいから。
さっきも書きましたが、地元の産業を小さい頃から知れるのは、その人の人生をちょっと豊かにできるんじゃないかな?って。
例えば、大きくなって地元を離れた時。
友人や親しい人、周りの人に、地元のことを伝えられるようになれたら、それは素敵なことだと思うんです。
昨日、スーパーに買い物に出ると、鮮魚コーナーにサンマが置いてありました。
産地は、私の実家の宮城県!
宮城県、特に気仙沼市は全国でも有名なサンマの産地です。
そういえば、秋になると実家でもよくサンマが出たよね〜。やっぱり気仙沼のサンマ美味しかったなぁ。
と、少し懐かしくなりながらサンマを購入し、食べる時に主人に
「釧路のサンマは有名だけど、宮城もサンマの漁獲量全国2位なんだよ!」
と話しながらいただきました。
これです!!!
このサンマの話のように、大きくなってからふと、地元のことを思い出して、周りの人に話したくなっちゃうような、この瞬間!!!!
これ、なかなか素敵な気がしませんか?
え?そうでもない???
「たかがサンマの話でしょ〜?」
「ちょっと但馬牛の話思い出したからって、何になるの〜?」
って思う方もおられるかしら?
そういう方は・・・・もう読まなくても大丈夫です!!!笑
そんな話がもう少し続きます!
こんな風に地元を思い出す時って、ちょっぴりセンチメンタルというんでしょうか?
もの寂しいような、でも心は温かいような・・・・不思議な感覚になります。
小さい頃の記憶。たかだか数年間の記憶かもしれませんが、ちゃんと心に残っているんですよね。
それは、目に見えませんが、
その人をその人たらしめる大切な要因の一つ
になれているんだと思うんです。
別に牛さんじゃなくても良いんです。
このあたりでしたら、カニでも、雪でもスキーでも、お米とか。
なんでも良いんです。
それを思い出した時のあの感覚は、ちょっぴり寂しいけど、良いものだよ。
私も昨日サンマを見て、「宮城産」の文字を見て、なんとも言えない温かい気持ちになったもの。
この気持ち、大切にしたいな。
大切にしようと思ったら、まずは小さい頃に地元のことを知っておかなくちゃね^^
今日の子供達も、覚えててくれるかな?
そうだったら嬉しいなぁと思う牛飼いでした。