あつみブログ

東日本大震災から6年。いま思うこと。

 

こんばんは。

兵庫県で但馬牛の繁殖農家をしております、田中畜産あつみです。

 

 

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今日も今日とて牛飼いでした。

 

 

 

 

やはりこのことを書きたい。

 

 

東日本大震災が発生してから、丸6年が経過しました。

あの日を境に、人生が大きく変わった方々がたくさんいらっしゃいます。

私も、宮城県が実家で、東北に縁あるものとして。

あの日から変わった部分が少なからずあるように思います。

価値観なのか、東北を見る目なのか・・・よくはわからないんですけどね。

 

 

 

地震があった直後。

実家の妹から一瞬電話を受けたのを最後に、一週間ほど連絡が取れなくなりました。

電話の後で初めてニュースで映像を見て、「あ、言葉を失うってこういうことか」というくらい、何を思って何を口にしたらよいのかが全く分からなくなりました。

来る日も来る日も、テレビにかぶりついてニュースを見て。

見るごとに被害の状況もわかってきて。

どれくらい大きな出来事だったのかも肌で感じました。

幸い、実家は山側だったので無事でした。

 

 

それと同時に、ボランティアとか、何か復興の役に立てることが出来ていないことに、現地にすぐ行けないことに、一種の罪悪感がありました。

私も東北の人なのに。

 

 

 

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ちょうど長男が誕生して間もない頃でした。

 

 

 

 

その当時はそう思っていたのですが、年数が経つにつれて、そうじゃないよねって。

きっと、思いのかけ方はそれだけじゃない。

それぞれの場所で故郷を想い、笑顔で過ごせることも、復興の在り方なんじゃないかな。

そう思うようになっています。

「そうあって欲しい」という願いもこもっているんだろうな。

 

 

私は私の場所でやれることをする。

家族のこと。牛飼い。地域のこと。仲間に友達。

目の前のことを一生懸命に。

現地に行くことももちろん大切ですが、「誰かのために何かしたい」という思いは、きっと場所を選ばずに巡っていくよね。

 

 

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震災から数年後、ちゃんと実家に行けましたよ。

高速道路が実家のすぐわきまで伸びててびっくりしました。

 

 

 

 

頻繁には行けないけれど。

私は私の場所で、やれることをちゃんとしよう。

モノやお金や経済だけじゃなく、優しい心も巡っていくと信じて。

 

 

さて、明日も牛飼いやで~^^

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書いている人

牛飼いの嫁 田中あつみ

1987年生まれ。宮城県登米市出身。
田中畜産の牛飼い&精肉担当。小さい頃から馬や牛といった大動物が好きで、岩手大学農業別科へ入学。勉強しながら岩手の牧場でアルバイトに励む。
たまたま牧場に視察に来ていた主人と知り合い、結婚することに。2007年兵庫へ移住。牛飼いになってから美味しい牛肉を頂く機会が増えて喜んでいる。
アニメと海とチョコ(Meiji)が大好き。マイペースなB型母ちゃん。

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