最終更新日2019.1.8 11:40
東日本大震災から6年。いま思うこと。
こんばんは。
兵庫県で但馬牛の繁殖農家をしております、田中畜産あつみです。
今日も今日とて牛飼いでした。
やはりこのことを書きたい。
東日本大震災が発生してから、丸6年が経過しました。
あの日を境に、人生が大きく変わった方々がたくさんいらっしゃいます。
私も、宮城県が実家で、東北に縁あるものとして。
あの日から変わった部分が少なからずあるように思います。
価値観なのか、東北を見る目なのか・・・よくはわからないんですけどね。
地震があった直後。
実家の妹から一瞬電話を受けたのを最後に、一週間ほど連絡が取れなくなりました。
電話の後で初めてニュースで映像を見て、「あ、言葉を失うってこういうことか」というくらい、何を思って何を口にしたらよいのかが全く分からなくなりました。
来る日も来る日も、テレビにかぶりついてニュースを見て。
見るごとに被害の状況もわかってきて。
どれくらい大きな出来事だったのかも肌で感じました。
幸い、実家は山側だったので無事でした。
それと同時に、ボランティアとか、何か復興の役に立てることが出来ていないことに、現地にすぐ行けないことに、一種の罪悪感がありました。
私も東北の人なのに。
ちょうど長男が誕生して間もない頃でした。
その当時はそう思っていたのですが、年数が経つにつれて、そうじゃないよねって。
きっと、思いのかけ方はそれだけじゃない。
それぞれの場所で故郷を想い、笑顔で過ごせることも、復興の在り方なんじゃないかな。
そう思うようになっています。
「そうあって欲しい」という願いもこもっているんだろうな。
私は私の場所でやれることをする。
家族のこと。牛飼い。地域のこと。仲間に友達。
目の前のことを一生懸命に。
現地に行くことももちろん大切ですが、「誰かのために何かしたい」という思いは、きっと場所を選ばずに巡っていくよね。
震災から数年後、ちゃんと実家に行けましたよ。
高速道路が実家のすぐわきまで伸びててびっくりしました。
頻繁には行けないけれど。
私は私の場所で、やれることをちゃんとしよう。
モノやお金や経済だけじゃなく、優しい心も巡っていくと信じて。
さて、明日も牛飼いやで~^^