夜中の電話、牛のお産

こんばんは。

兵庫県で但馬牛の繁殖農家・精肉販売をしております、田中畜産あつみです。

小学校と地区の運動会も終わり、集落のお疲れ様会BBQも終わって夜帰宅。

夕方から陣痛が始まってるお母さん牛がいたんです。

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今回で2産目。出産予定日よりも2週間ほど早い陣痛。

しかもこのお母さん牛、初産が死産ということもあり、かなり気にかけながら様子を見ていました。

陣痛も来ているし、産室に入れて、胎児と産道の確認を。

うん、生きている。けど、産道が狭い。

これからお産が進むうちに産道も広がってくるかもしれないと、もう少し様子を見ます。

ところが、しばらくしてもお産があんまり進まない。産道も狭いままで胎児も奥の方にいるそう。

私達だけでは難しいかもしれないと、夜中でしたが獣医さんに連絡し、分娩介助をして頂くことにしました。

胎児の様子や状況を丁寧にチェック。

どうやら、胎盤は正常だけど、胎児が少しねじれた体勢だったそう。

産道はやっぱり狭いので、胎児の体位を直しながら引っ張り出しましょう。

と説明を受けます。

はい!!!

掛け声に合わせて引っ張る、引っ張る!

ドゥルンと出てきた子牛の人工呼吸や諸々の処置をします。

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お母さん牛は出産の傷の痛みもあり、子牛のお世話の余裕はなさそうです。

子牛を育てたことがないというのもあるかもしれません。

なので、子牛を藁で拭きながらドライヤーで乾かします。

粉末初乳をあげ、頭突きとかはしないけれど、静養の意味も込めて一旦親子別室で一晩過ごす。

そして翌朝。

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すやすや寝ていました。

お母さん牛はまだ痛みがありそうでしたが、草もちょっと食べていたので少しだけ安心。

そんなこんなで牛舎の仕事をしてお昼過ぎ

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立ってたーーーーー!

立ってたよーーーーーー!!

クララが立った!ばりに喜ぶ私。

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その後お母さん牛と同室にして、繋いでお乳を飲まそうとしましたが、嫌がるし、まだ時間がかかりそうです。

ミルクも足しながらが良さそう。

私たちがしっかり見なくては!!

それにしても、お母さん牛も子牛も無事で本当に良かったです。

我が家はお産のことに関してはチェックはしますが、何か気になることがあったらすぐに獣医さんにお願いする方です。

一刻を争う事態もあるから。

その一刻を争う事態は、時間帯や状況に関係なくやってきます。

農家は我が家のことだから受け止めますが、それに呼ばれる獣医さんは本当に大変だよなぁといつも思う。

呼ばれたと思ったら、いきなり緊張する現場なんだもの。

ありがとうございます、獣医さん。

大好きな獣医さんの本、ヘリオット先生を思い出します。

ペットの獣医さんとはまた違う、家畜の獣医さん。憧れの存在です。