ひでふく « 田中畜産|但馬牛の繁殖から放牧牛肉の販売まで

ひでふく

ひでふくの思い出

私が但馬に嫁いで5年が経ちました.
その頃に既にひでふくは我が家の牛舎にいました。
もっさりとした体型ではなく、お顔もきりっとしていて、スレンダー美人な牛さんだなぁという印象の牛さんでした。

また、出会って最初の頃は、
牛舎で餌を食べていても他の牛さんに取られてしまうような、ちょっと気弱な子だったはずなのですが、数年後のお産をさかいに、がらっと性格が変わってしまいました。

他の牛が自分の餌を取ろうものなら頭をブンブン振って怒り、威嚇するひでふく。
「肝っ玉母ちゃん牛になったのね~。お産は人も牛も変えるのね~」と感じたのをよく覚えています。

でも、放牧場に出すと元の気弱さが出るのか、強い牛さんの後ろをちょこちょこと付いていく子でした。

 

 

 

 

 

ひでふくが出荷の日、餌を持って放牧場へ行きました。
ひでふくは寄ってきませんでした。
逃げ出すわけでもなく、3mほどの距離を一定に保つ感じで、捕まえさせてくれません。
「これは長時間かかるかも・・・」そう思いながら並走しました。
一度捕まえそこなって山じゅうを追いかけっこして逃げ切られてしまった経験があったので今回は慎重に。。。

 

 

 

 

 

すると、15分もしないうちに立ち止まっておしっこを・・・・
「え、いいの?捕まえちゃうよ?」と
トコトコトコトコ。。。と、

あれだけ警戒していたひでふく。
あっさりと捕まえさせてくれました。
そして、トラックに乗る際も嫌がることなく、屠畜の瞬間まで嫌がることなくついて来てくれました。

屠畜翌日に小腸でホルモン鍋、2日後にはネックの部分を角切りにしてビーフシチューを作りました。

 

 

 

 

 

どちらもしっかりした味があり、本当においしかった。

 

 

 

 

大切に頂きたいです。
そして、大切に届けたいです。

ありがとう、ひでふく。